133-JK- ページ33
やってしまった、と起きたばかりでまだ冴えない頭でそう思った。
胸の上でスヤスヤと眠るAと、その首の後ろで手を強くくんでいる自分。
どうして映画を見ていないのか、なんでAがここにいるのか、
考えても答えは出ないけど、自分のせいてこうなっていることは大体予想がつく。
外で鳴く小鳥の声はあまりに平和なのに、俺の胸は大炎上中
誰もいないのにただ目が泳いで、言い訳を考えていた。
もういいか、
そう一言、自分に言い聞かせてしまえば心はスッと楽になる。
未だ抱きしめたままの手を片方だけ外し、頭をポンッと撫でた。
スヤスヤと寝息を立てて寝ている彼女の顔は見ることができない。
熱くなりすぎた頭のせいで上手く考えはまとまらない。
「・・・A」
そう一言呟けば、返ってこない返事を脳内で作り出した。
『ジョングクくん好きだよ』
「・・・はあ」
ため息が溢れ、それとともにもう一度目をつぶった。
俺もまだ夢の中にいたい。この妄想がいつか現実になるまで、まだ夢の中で。
彼女の体を横にずらし、自分も体を横にした。
寝ていることをいいことに、まじまじで顔を見つめる。
このまま寝ていてくれたら、ずっと俺のそばにいるのに。
もうヒョンのせいで心が揺さぶられることなんてないのに。
衝動的に壊したくなった。
ゆっくりと伸ばした手は、Aの顔の前で一度止まる。
ダメだよ俺、それはダメなんだ。
まぶたを強く閉じ、今度は意識のあるうちにギュッと抱きしめた。
肩に乗ったAの顔を見ないようにそのまま目をつぶり続ける。
あー、腕の感覚無くなりそう。
でも、それでいい、
感覚なんていらない、このまま夢の中どこか一緒に行ってしまおう。
「・・・おやすみ」
陽の光を浴びながら、二度目の眠りについた。
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» なんでいつもそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか！笑 本当にありがとうございます！ (2018年2月18日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ●さん» じっくり読み返してつくづく思ったのですが、このお話、本当に名作だと私は思っています^^私、twitterでも占ツクでもかなりの数のお話を読んでますが、本当に素晴らしい作品だと思っていますのでこれからもじっくり読ませていただきますね^^ (2018年2月16日 16時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつも本当にありがとうございます！少し物語をサラサラ〜と進めすぎた感じが否めませんが、ここからどうにか頑張ります 笑！ (2018年2月16日 14時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 1から読み返して来ました^^テテ、どうなるのかな？更新とても楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 12時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸がぎゅっと苦しいのがずっと続いてます( ；∀；)はぁ...どうなるのかな…更新楽しみに待っております！！ (2017年12月10日 6時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年12月3日 20時
