実話…なのか？ ページ6
ー
まぁ、事件がおこったら警察の人が何か知らないか、聞きに来るのよ。
例えば、｢怪しい人を見ませんでしたか？｣とかね。
そして、ある時事件がおこった時、警察の人が訪ねにきて。
｢怪しい人を見ませんでしたか？｣
って聞いたのね。
でも、聞かれた人はなにもしらないし、見てないしで。
｢見てないです｣って素直にそのまま答えたらしいの。
まぁ、そりゃそうよね。
そしたら、次のニュースで尋ねてきた警察官の人___
いや、犯人の人が逮捕されてたらしくて。
もし、あの時｢見ました｣って答えてたら、きっとその人は…
56されてたんじゃ…ないかな、
ー
｢…これ、ほんとに起きたら怖いわよね｣
｢確かに…でも、その話宅配便さんバージョンで聞いたことがあるよ。｣
｢あら、そうなの？結構有名なのかしら｣
ちら、と時計に目を向けてみる。
結構いい時間帯だったので、この時間なら凛もいるかと思い、お母さんに一言
｢公園に行ってくる。｣と言って家を出た。
ー
｢もう、遅い。｣
｢ごめんごめん、お母さんから話聞いてたの｣
｢収穫は？｣
｢2つ。でも1個は半信半疑。もう1つは有名。｣
｢そう…まぁでも1回話してみて。｣
もちろん話すつもりだ。
それから凛にはお母さんが言っていた話をした。
｢なるほどね…まぁでも、信じるほどの話でもないか｣
｢うん、まぁね…ところで、凛。紙と10円玉は？｣
｢もちろん。持ってきてるよ。｣
｢でも、問題はやる所だよね｣
｢それなら、取っておきの場所があるじゃんか、千咲。昔よく行ってたでしょ。｣
｢そんなところ…あった？まぁいいや、案内して｣
｢それが案内してもらう態度…？許すけど｣
｢凛最高｣
冗談を言い合いながら、凛に紹介してもらう。
さすがに行ってる間無言は嫌だなぁ…なんて思っていると、凛が話しかけた。
｢千咲、応募する怪談の内容って、自分で作るの？それとも集めたやつ？｣
｢うーん、今回は自分で作るらしいけど…｣
｢…まって、それって…いや、なんでもない。｣
｢え？…まぁいいや。｣
一体、凛は何を話そうとしたのだろうか…
と考えても長いだけだしわからないので、考えることはやめた。
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