エピローグ ページ33
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もう着慣れた制服のスカートをひらりと翻し、江古田高校へと向かう。
何度も見たその街並みを歩くのはとても気分が良い。
周りには私と同じ制服を着た人がまばらに歩いている。
すれ違った人は皆、必ず私を振り返る。
……けれど、そんなのもう気にならない。むしろ、誇りにさえ思う。
だって、日本じゃ珍しい、こんな容姿をした私を愛してくれる人がいるんだもの。
スキップでもしそうな勢いで学校へ続く長い坂道を登った。
＊
「あ、Aちゃんおはよー！今日ひとりだったの？」
青子ちゃんがいつも通り元気よく挨拶をしてくれる。
「うん、快斗が花壇の水やり当番だったらしくて」
「えー！じゃあAちゃんと登校すればよかったー！」
「……何言ってんだ、Aと登校するのはこの俺だっつーの！」
青子ちゃんの後ろからにょきっと登場したのは、水やりを終えた快斗。
すると青子ちゃんは急に黙って、ニヤリと笑う。
「ふっふっふ………聞いたよ〜！ついに快斗とAちゃん、付き合うことになったんだって！？」
怪しい笑みで青子ちゃんは冷やかしてくる。
広まるのはやくないか！？
「おやおや、お二人さん黙っちゃって〜顔が真っ赤ですぞ」
快斗と二人、顔を見合わせる。
いつもはポーカーフェイスな快斗も、珍しく顔が赤く染まっている。
「……ああ、Aは俺の彼女だよ」
ふわりと香るあの爽やかな匂い。
クラスメイトからは冷やかしのような歓声が聞こえた。
抱きしめられたと気付くと、倒れそうな程に心臓が波打ち始める。
───────……この甘くて幸せな日々が、永遠に続きますように。
「ふふ、怪盗キッドさん！」
「ちょ、おまっ……ココでそれ言うな！」
……Fin.
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか！ありがとうございます嬉しいです！これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (
レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ；∀；)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました！番外編待ってます！( ´ ▽ ` )ﾉこれからも頑張ってください！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華美 | 作成日時：2019年5月7日 21時
