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翌日。




太陽が真上に上がった頃、私は今『毛利探偵事務所』の前に立っている。




勿論、昨日の予告状のことを相談しに来たのだ。







今や工藤新一と並ぶ程に有名な毛利小五郎さん。




何でも『眠りの小五郎』と呼ばれていて、事件の真相を眠りながら明かすそうだ。







よし、と気合いを入れて事務所へ続く階段をのぼる。




事務所は二階で、下はポアロという喫茶店になっているようだ。
















インターホンを鳴らすと、ドアの奥から若い女性の凛とした声が聞こえてきた。





「毛利小五郎さんに相談があって…」





「はーい、どうぞ!」







出てきたのはイメージ通りの若くてとても綺麗な女性だった。







「ん?何だこんな時間に………」




「あ、すみません……怪盗キッドのことで相談があって」





「これはこれは素敵なおねーさん!!キッドでも何でもこの毛利小五郎にご相談ください!!」






「お父さん……」という呆れたような女性の声に、クスリと笑みを零す。




するとこの女性は、小五郎さんの娘さんか。








「まぁまぁ、どうぞお座り下さい!」




そう言われて茶色い椅子に視線を移すと、そこには見慣れた顔が。





「あ!Aお姉さん!」




「コナン君!」






一瞬工藤新一かと思ってしまったが、その顔は昨日知り合った少年・コナン君である。






「あらコナン君、知り合い?」





「うん!昨日の夜お友達になったんだ」





「私、緑川Aといいます。よろしくお願いします」




「私は毛利蘭です。よろしくお願いします!」







話を聞くと、どうやら蘭さんは私と同い年らしい。





とても大人びていて美しい方だ。
















ひと通り自己紹介を終えてから、昨日ポケットに入れられていた予告状を取り出す。





「それでその相談というのなんですが……」





そう言うと小五郎さんが目の前に、その隣にコナン君、私の隣に娘さんが座るような形となった。









予告状を机に置き、ひとつ深呼吸をする。








「昨日、キッドがムーン・ラバーを盗んだじゃないですか。その時、少しだけキッドと接触があったんですけれど」





ちらりとコナン君を見る。




顎に手を当てて、昨日のことを思い出しているようだ。

















「この予告状が……ポケットに入っていたんです」

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設定タグ:名探偵コナン , 怪盗キッド , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時

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