小さな愛のお話【APH短編】

伊:お星様にお願い事 ページ2

ルートの言葉で上を見上げてみると、そこには雲ひとつ無い満天の星。光の線が一筋、二筋と通り過ぎて行く。
すごく綺麗で神秘的だ。
「綺麗だな」
「うん！綺麗！」
二人を見てそういえば、と私はとても大切な事に気が付く。
「お願い事！」
叫ぶ様に言うと、二人は驚いた。
「お願い事ぉ……？。ヴェ……たくさんあり過ぎてわかんないよー！」
少し考える素振りをしたフェリちゃんは、困った顔をして私に泣き付いた。
「Aちゃーん！どうしよぉ！」
私に聞かれても困るし、自分でなんとかしてほしい。
それに、私がフェリちゃんのお願い事を知ってる訳がない。
「どうしようねー？」
知らないけど、フェリちゃんにとっての一番大事なお願いとは何だろうか。パスタか？それとも仕事？いや、女の子か？
叶えたいお願いなんてたくさんある、ひとつを選ぶなんて無理だ。
途端、フェリちゃんが大声で言う
「そうだ、Aちゃん！俺ね、良いこと思い付いたよ！」
「おー、何々？どんなこと？」
「聞いて驚けぇ？」
どれだけ下らないことを思い付いたのだろうか、期待して次の言葉を待つ
「あのね、『お願い事を100個叶えて下さい！』ってお願いするればいいんだよ！」
私はあまりのことに固まってしまい、やっと出た言葉は
「もしかしてフェリちゃんって天才なの……？」
の一言だけ。
ルートもびっくりしすぎて硬直するほどの素晴らしいアイデアだ。本当に凄い。
「えへへー、そうかなー？照れちゃうなー」
「天才だよ！100個もあればパスタだって、女の子だってなんでも手に入るんだよ？！」
「えぇ？！パスタも？女の子も？！」
「フェリちゃんすごいよ！私それお願いする！」
「俺も！俺もする！」
「……お前らは小学生なのか？」
ルートに何か言われたけど、よく聞こえなかった。

「さて、何をお願いしようかな」
少し考えた結果、『100個もお願い事を叶えたらお星様が疲れてしまう』ということに気が付いたのでお願い事は1個になってしまった。
１個だけなので、本当に大事なお願い事を考える。
「ねぇねぇ、ルートは何をお願いするのー？」
フェリちゃんがルートに訊く
「俺か？俺は……お前がヘタレじゃなくなりますように、だな」
「ヴェ？！ひどいよー！」
フェリちゃんが頬を膨らませる。
ちょっとかわいい
「じゃあ俺は、ルートが怒りませんようにってする！」
完全に二人の世界だ

いいな、私もルートみたいにフェリちゃんともっと仲良くしたい

フェリちゃんがこちらくる

伊:お星様にお願い事→←伊:お星様にお願い事

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す