オーエル3 (ページ40)

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和「ありがとな」

「.....」

和「お前が前に言ったの、かなり名言だと思う」

「、なんだっけ？」

和「会える距離にいるのに伝えないのは贅沢だ！みたいなやつ」

「あ、、笑」

う、改めて言われるとめちゃくちゃ恥ずかしいんですけど、、

和「伝えるべきなんだな～」

「..そうだね」

幸せなら幸せ

美味しいなら美味しい

楽しいなら楽しい

好きなら好き

自分の気持ちはなんでも出し惜しみせずに伝える

それが幸せへの近道だと、

私は最近になってすごく思うようになった

後悔しないように、ちゃんと伝えるべき人に伝えること

やり残してしまったことは

この先ずっと後悔となって心に残るから、、

和「あなたはいいの？」

「なにが？」

和「想いとやらを伝えなくて」

「......」

和「Aが好きなのってさぁ、」

「.......」

和「翔ちゃんでしょ」

、、、ん？

今の一瞬で死んじゃうんじゃないかってくらい心臓がばくばくしたのに

一瞬でまた元に戻っていく

「な、なんで？笑」

和「元気ないように見えたから、翔ちゃんいなくて寂しいのかなぁって」

「.....さぁね」

和「うわっ、ずりぃ」

そんなこと言われたら、にのが好きだなんて言えなくなっちゃうじゃん

和「じゃあさっき耳赤くしてたからリーダーだ」

「....」

和「でもやっぱ女の子が好きになるのは潤くんだよな」

意識的になのか無意識なのか、

まさかわたしがにのを好きだなんて、思ってもないんだろう

それだけわたしの存在はにのの眼中にもないってことだ

はぁ、なんか泣きそうだな、、

いやだな、もう

「...にのは告白して後悔してないんだよね」

和「してないよ」

「....」

和「なに、言う気になったの?」

そっか

なら、もういいかな

ごめんね、今からにのを困らせてしまうかもしれない

傷つけてしまうかもしれない

でも今のわたしなら、今のにのなら

なんでかな、

大丈夫な気がするの