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「私...、にのの事が好き」






.



.






ドキ...ドキ....ドキ....、ドキ



隣にいるのははまーくんなのに、



心臓の音が聞こえるくらいドキドキした



それはもう、さっきまで賑やかだったみんなの笑い声も遠くに聞こえるほど..





2人の間を夏の夜風がサーーッと吹き抜ける







雅「....A」


「......」


雅「...それ本当?」







大事に言葉を選んでいるようなまーくん



なんて言われるのか拳をキュッと握って構えたけど、そのあと続いた言葉は意外すぎて下げていた顔を思わずあげた







雅「どうしよう、..、俺..」


「...」


雅「すっごく嬉しい!」






....






「...,え?」


雅「ついに新しい恋?!」






なんで、


なんで私よりも嬉しそうなの


なんでそんなキラッキラな笑顔をくれるの?



そっか、


これも私の知ってるまーくんだ



人の幸せを自分のことのように喜べる人だもんね






雅「そっかぁ、しかもにのかぁ笑」







そっかそっか、ってまーくんは嬉しそうに頷く






「...うん」


雅「いつから?」


「...わかんない、自覚したのは一緒に花火見に行った時..かな」







にのに好きな人がいると知ったのと同時にわかった自分の想い




思えばあの時すでに私の恋は終わってたんじゃん...


名前がつく前に終わってた...







雅「でもね、なんとなくそうなる気がしたんだ」


「え?」


雅「あ、にのを好きなのは意外だったけどね。あの家にいたらきっとあの彼氏のこと忘れられるんじゃないかなーって」


「....」


雅「だってみんな超イケメンで超いい人じゃん!」






うん


あの家に来なかったらみんなと出逢えなかった




また実らないけど、新しい恋もできた


彼を忘れる事ができた




それは他の誰でもない、まーくんのおかげだから





あの家に来れた事、





私、本っっっっっ当に感謝してるよ

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作者名:ちゃろぱ | 作成日時:2019年7月3日 2時

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