オーエル3 (ページ27)

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駿「うおおおすげー！」

「綺麗だねー！」

潤「ほら駿今度これやろうぜ」

行きに買った大量の花火はやってもやってもなかなか無くならず

誰が最後まで火ついてるか対戦したり

花火で宙に書いた字を当てるゲームをしたり、

その時間はもう青春そのものだった

.

「.....」

雅「はぁ～、休憩」

ゴミなのか椅子として置かれているのかわからないドラム缶に腰掛けてみんなを見ていると、まーくんが隣に腰かけた

見るとユナちゃんは直人さんや駿くんとまだ花火を楽しんでいる

雅「楽しいね？」

「..まーくん」

まーくんの声がいつもより優しく聞こえた気がした

温かくて、安心する声

雅「...で、何かあった？」

「...え?」

雅「これでも付き合い長いんだから元気無いことくらい気付くよ」

花火を楽しんでるみんなを優しい笑顔で見つめるまーくん

そっか、それで来てくれたんだ

変わらないまーくんの優しさに胸がジーンとした

「まーくんは私に隠し事ある？」

雅「え？なにそれ？！」

「私に言ってない大事なこととかってある？」

雅「え、ない、、と思う、、え、ないよね？！」

「私が聞いてるんだけど笑」

まーくんの事はそれなりに知ってるつもりだ

好みとか趣味とか、

ユナちゃんに対しての相談事だってよく乗っている

彼の人柄だってそれなりに理解している方だと思う、友達として

雅「うん、ない！何かあったらAに相談してるもん俺」

「..そっか笑」

雅「でも、なんで？」

相談してくれるって事は、

少なからず信頼してくれてるって事なのかな

まーくんにとって、居心地の良い存在になれているという事なのだろうか

「私は、まーくんに言ってないことがある」

雅「..え？」

私もまーくんといると安心する

だから、まーくんになら言っていいかなって思った

まーくんにだからこそ、

まだ誰にも話してない私の気持ち

私が知ってるまーくんなら、

笑わないで聞いてくれるでしょ？

.

「私...、にのの事が好き」