オーエル3 (ページ21)

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栞「あ、直人さん、駿見てない？」

直「あぁ、智と向こう行ったぞ」

直人さんが指したのはコテージの裏

道具を洗ってるのかな?

風でなびく髪を抑えながら裏に回ると猫背な背中と小さな背中2つが、蛇口の前に並んでいた

思わずふふっと笑みがこぼれる

智「お、駿洗い物上手えな」

駿「いつもママの手伝ってるもん！」

智「いい旦那になるぞ～」

駿「ほんと？駿大きくなったらAと結婚するんだー！」

また言ってる

本当にAちゃん大好きなんだから..笑

智「なんだよ、じゃあおめぇ俺のライバルじゃん笑」

駿「ライバル？」

智「そ、俺もAと結婚してぇもん。だからライバル」

駿「えー、潤兄にもダメって言われたぁ」

智「松潤は強いぞ～？」

....

ライバル....?

和「..何してんの？」

栞「っ..、にの」

和「駿見つかった？」

栞「..あ、うん」

和「....」

バカ..

本当にバカだ...

こんな所、にのには見られたくなかったのに

和「...どうかした?」

栞「ごめんね、何でもないの」

下を向けば長い髪が顔を隠してくれて、
わたしはそのまま小走りでその場を去る

こんなところで知ってしまった智くんの気持ちに、

私の動揺は隠し切れなかった

-

雅「やべぇ涙が止まらない！」

ユ「えーまーくん泣いてる可愛い！」

潤「イチャイチャしてねぇで早く切れ」

ユ「松本さんが怖いよ～泣」

雅「ほら松潤！ユナが怖がるから！」

潤「あ？」

雅「ヒィ！泣」

買い出し組も帰ってきて、本格的にバーベキューの準備が始まった

玉ねぎを切ってる途中火起こしに繰り出されたまーくんと大野くんはさっきからゲホゲホしながら直人さんと一緒に頑張っていて

女性陣は食材を切る担当

潤くんは海鮮類の味付けをしてくれて

にのは駿くんと済んだお皿の洗い物をしていた

栞「Aちゃん慣れてるね」

「自分で作ること多いので..笑でも雑ってよく言われます笑」

栞「ユウカもほんと雑なのよいつも、彼氏にもよく指摘されて喧嘩するんだって」

ユウカ「ちょっとお姉ちゃん恥ずかしいからやめてよ」

ユウカさんとはこの時初めて喋ったけど、

栞さんがおしとやかで上品な人なら

ユウカさんは元気ハツラツで明るい女の子だと思った

それはもう、みんなから愛されるようなキャラだ