検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:158,953 hit

108 ページ16

和「あの人にはさ、ずっと変わらない1番の人がいるわけじゃん」


「...」




1番


それは栞さんの旦那さんのことだろう


もう会えない、最愛の人





和「俺はあの人に、ずっとその旦那のことだけを想っててほしいの」


「....」





どこかで聞いたことだあるような言葉だと思った


ずっと旦那さんのことだけを...



あぁそうだ


栞さんと前にお茶をした時だ...




旦那のことだけを想っててくださいって言われたと、あの時栞さんが話していたのを思い出す


あれ、にのが言ったんだ...




和「だから俺の気持ちはもともと実らせるつもりもなかったっつーか、 オチがないのよ笑」




分からない..、でも分かる


実らせるつもりもない..か




和「やべっ、もう1時かよ」


「...」




ふと時計に目をやると確かにもう25時になろうとしていて、今日起きる時間を考えたらもう全然眠れない



「なんで私に言ってくれたの?」



立ち上がり柴犬を枕元に置いてご丁寧に頭をポンポンと撫でるにの


にのが私に言ってくれたことに意味があるのなら、それを聞きたい




和「なんでだろ、」


「...」


和「なんか言いたかった、」


「.....」


和「Aには話しておきたかった」



そんな瞳で見つめられたら..



和「なんでAが泣いてんの笑」


「、えっ?」


和「俺の代わりに泣いてくれてる?笑」



スーッと一滴滴が頰を伝う



ごめんねにの

違うよ

これはにのの為の涙じゃない


苦しくて痛くて、


やっぱりこの人が好きだ、って


そう想ったら涙が出ちゃったんだよ..




せっかく立ち上がったのに、私の前まで来るとまた腰を落とし優しく親指で涙を拭った



今どうしようもなく、好きって気持ちが溢れて


苦しい..




和「..好きだった人」


「..え?」


和「さっきA、彼氏のこと好きだった人って言ってた」


「...」


和「新しい誰かに誰かに惚れちゃった?笑」



好きだった人..なんて言ったかな

覚えてないや


誰かに、なんてそんなの他の誰でもない目の前にいる貴方なのに


やらない後悔よりやる後悔..か、


私だってにのにまだ言えてないじゃん..




和「あの4人なら誰に惚れても幸せにしてくれるよ、あ、相葉さんはだめか笑」


「....」


和「がんばれ」



頭を撫でるとにのは部屋を出て行った


ガチャン、と扉が閉まる音と瞳から雫が溢れるのは一緒で


脆く淡く、繊細で小さな恋心は


大きなヒビが入ったように痛くて、苦しかった

109→←107



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (140 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
511人がお気に入り
設定タグ: , 松本潤 , 櫻井翔
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃろぱ | 作成日時:2019年7月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。