オーエル3 (ページ14)

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洋服入れた

靴下下着タオル

充電器や化粧品類は明日入れて、、

あ、鏡も入れないと！

夜荷物の準備をしてると、

トントントン

和「ごめんくださーい」

部屋の外から間延びしたにのの声がした

「なに？」

すこーしだけドアを開けると白いTシャツにいつものグレーのロングカーディガンを羽織ったにの

和「いや、すげぇ警戒するじゃん笑」

「今散らかってるから」

和「じゃあ30秒で片付けて」

「は？むりなに？」

和「いーち、にーい、さーん」

「えっ、ちょっと！」

勝手に始まるカウントダウンに急かされ、扉を閉めるなり散らかったものをトランクに詰め込む

まぁ、無理矢理感はあるけど大丈夫

「ん、いいよ」

和「お邪魔しまーす」

明日早いのに..と思う反面にのが部屋に来ることが珍しくて何かあったのかと思いながら彼を部屋に入れた

和「お、ちゃんと俺があげたやつと一緒に寝てんじゃん偉い」

「え、あぁ..笑」

あぁ、、

隠すの完全に忘れてた、

枕の隣に置いちゃってて、

ちょっとだいぶかなり恥ずかしい、、

「で..どうしたの？」

彼が射的で取ってくれたにのによく似てる柴犬のぬいぐるみを掴むと床にあぐらをかきベッドによりかかった

和「ん～？」

「...なに？」

柴犬を両手で掴んで向き合っては親指で耳を撫でたりくるくる宙で回転させたり

用もなく来たわけではないんだろうけど、適当な用でもないと悟り少し身構えた

和「俺さぁ」

「..うん」

和「辞めようと思うんだよね」

「...え?」

和「今の仕事」

仕事を、、辞める？

つまりバリスタをやめるということだ

バリスタを辞めるということは、、

「.......なんで?」

和「疲れた」

にのによく似た柴犬のぬいぐるみを見つめながらそうぽつりと呟いたにのの声には、きっと私にも分からないいろんな感情が含まれていて、

疲れた、っていう4文字は

寂しくて悲しくて、重たかった