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あーあ、



アイス溶けちゃったな



せっかくみんなで食べようと思ったのにな



流石に今あの中には入れない



でも顔出さないと感じ悪いよなぁ...



なんて思いつつビニール袋から缶を取り出す



そういえば大野くんはまだ帰ってないのかな


あぁ、喋ってないだけで居たのか..


翔くんも姿は見えなかったけど声は聞こえたし





プシュッと酎ハイのプルタブ音が悲しく部屋に響いた





「おねーさんやけ酒?」


「....?」




まさか部屋の外に人がいるなんて思ってなくて、一瞬固まる


え、私に言ってる?



あ、ユウカさんもそこにいるのかな




だって私が帰った事にのしか知らないし...




「え、無視?」


「っ、?」



どうやら私の部屋に向かって話しかけているらしい



酎ハイをミニテーブルに置いてゆっくりドアを開けた




翔「おっす笑」


「..どしたの?」


翔「ん?いや部屋の前通ったらなんとも悲しいプルタブ音が聞こえたので笑」


「あ....笑」




翔くんが私に笑顔を向ける


それだけで今の私はひどく安心した


それはもう泣きそうになるくらい





翔「俺の分もあったりする?」


「え?あ、うん飲む?」


翔「飲む」



どうぞ、と扉をさらに開けると翔くんが少し困ったように眉を下げて笑った




翔「..いいの?笑」


「ちょっと汚いけど、どうぞ笑」


翔「お邪魔します」



ドアを閉めるとき下からまた楽しそうな笑い声が聞こえたけど、翔くんのおかげでさっきほど悲しくなることはなかった



「よかったの?」


翔「ん?」


「下楽しそうだよ?」


翔「あぁ笑 うるさいから俺もう寝ようとしてたの笑」


「....そうなんだ笑」





何も知らないでのほほんと暮らしてたけど、


自分では楽しく暮らしてたつもりだけど、


本当はみんなユウカさんに戻ってきてほしいんじゃないかな..






右手に持った缶を爪でコツコツ当てる



油断したら、何故か視界が滲みそうだった

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ちゃんまい(プロフ) - 新しく恋したにのと結ばれてほしいけどそれまで主人公が辛い思いをするなら、たぶんきっと早い段階で好きになってくれた翔くんや潤くんどちらかと結ばれてほしいって思うし、でも気持ちをストレートに言ってくれる智くんもずっと近くにいた雅紀くんもいい! (2019年6月24日 9時) (レス) id: b08c1cfdbb (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - にのと結ばれますように。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 092a98dfdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃろぱ | 作成日時:2019年5月25日 2時

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