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それから1週間以上、マークとは毎日会っていた
別に明日も会おう、なんて約束はしなかったが都会と違いここは人も少ないし町自体もかなり小さい。行く場所にも限りがあるため、会いたくないとしても簡単に会えてしまう
それに、あの海辺に行けば必ずと言ってもいいほど彼はそこにいて、何か考えるように遠くを見つめていた
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「あ、いた」
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ほら、今日もいる
大きな夕焼けが半分海に沈んでる中、後ろから近ずいて驚かそうとコソコソ移動する。だけど驚かそうとした瞬間、"あ、来た" なんてヘラヘラ笑うマーク
こちらの方がびっくりしてしまって、悔しくてマークの肩を叩いた後、マークが座っていたコンクリートの防波堤の隣に座る
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『痛いじゃん。なに。笑』
「驚かそうとしたのに、マークが気づくから。」
『あはは、何それ。笑』
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彼は私に会うと、1番にこう聞く
"今日は、何か変わった事ない？"
初めは少し違和感があったが、もう1週間もすればそれが彼なりの挨拶なんだって、逆に安心を覚えちゃったりしていた
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「うん、特に無いよ」
『そっか。なら良かった』
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ここまでが1セット。そこから、マークの作曲の話だったり、私の仕事の愚痴だったり、今日の朝ごはんの話だったり、本当に何気ないような、でも本当に気を許している人にしかしない話を永遠と続ける
でも流石に海辺で話だけしていてもつまらないので、たまに駄菓子屋さんに行ったり、スーパーで一緒に買い物したり、図書館で涼んでみたり
この、のんびりした毎日が楽しくて、意外と私は田舎暮らしに向いてるんじゃないかと思ったが、隣を見て思う。マークがいたから、ここでの毎日が数十倍楽しく思えているのだろうと。
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「マーク、」
『ん？』
「私、ここに来て良かった」
『なんだよ、急に。笑』
「ふふっ、マークに会えて良かったなって思って」
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そう言うと、マークの大きな手が私の手を包み込んだ
あまりにも突然の事に、身動きが取れずただマークを見ることしか出来なかった私
彼は私を見ることなくまたいつものように遠くを見る。何かを考えるように。
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「……マーク？」
『＿＿＿＿＿＿＿愛してる』
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
