復讐と恋とヨングク７

★外出-３- ページ9

扉の前に立つととても緊張した。



開けてもいいのだろうか？


何て言えば良いのだろう？


｢用事があってたまたま来たので…。｣



｢皆さん、お疲れ様です。｣


｢差し入れでーす。｣



頭の中でシュミレーションしてみたが、どれもイマイチ。



｢ゴンッ。｣



扉が開いて誰かが出てきた。



｢痛い。｣



見上げるとジェロ君が、｢そこで何してるの？｣と言った。



ジェロ君の後を追って、ヨンジェさんも出てきた。



私に気づくと驚いた顔をした。



ヨンジェさんの、｢ヒョン。｣と言う声と共に、｢全くベタベタされちゃ見てられないよな。｣と言うヒムチャンさんの声が聞こえた。


｢何だよ、お前だってそうだろ？｣と言いながら、出てきたヒムチャンさんが私を見て、あっ！まずい…という顔をした。

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