サイコウの日々【キミガシネ】

探索開始 ページ12

生首と一緒に紙が入っていて、こう書かれていた。


“カラダを見つけて ワタシを返して テも アシも ない”



『カラダ…？どこか別の場所に体の部分があるのかな？』



アタシ達は紙に書かれている“カラダ”を探しに各部屋を探索する事にした。


人形の生首を持って歩く事は出来ないので、中央の広場に置いて。


一人で行動するのはの危険なので話し合いの結果、誰かと共に行動する事になった。




アタシはサラと誘おうと思ったのだが、その前にソウが声を掛けていた。


そしてさっさと消えるように別の部屋に移動してしまった。


周りも一緒に行く相手を決め終わっているみたいだ。


いつの間にか決まっていない組み合わせはアタシだけ、ポツンと取り残されていた。



うわ…辛辣、一人で部屋を探索するか。


周りに人はいたが、アタシはスタスタと歩き始める。









「…ちょっと」


部屋を探索しようと広場を出ようとした時に声を掛けられた。


金髪筋肉野郎だ。


「危険だから一人で行動するのはの止めようって話になったよね？」







あー…とアタシは唸る。


この人と一緒に行きたくないんだよな。







『いや、あの…一緒に行動する人いなくて…』


「周りに人がいるのに？二人組で行かないとダメって言う決まりなんて無いけどねー」


相変わらずの口調で笑いかける。



ケイジさんの隣にいたジョーも後に続けて、


「そうだぞ、A！オレらと一緒に探索しようぜ！」


アタシの肩をポンポンと叩き、ニカッと笑った。






『あー…うん、有難うございます…』


えへへ、と笑うが内心は全く感情がなかった。







残念だが、この二人と行動する事になった。

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