夢のような、そんな話 (ページ3)

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『メイクとか落としてきます..... 』

JM「はーい！」

洗面台に立って、
改めてボロボロの自分の顔を見て思う。

.....これって現実？夢？

寝室からは物音ひとつしないから、
やっぱり夢なんじゃないかな。

JM「おねーさーん！」

あ、夢じゃないわ

『はーいっ』

JM「僕もそっち行っていいですか？
顔洗いたいです」

『あ、いいよ全然！』

出てきて言えばいいのに、
気を使ってるのか部屋から大きい声で聞いてくる。笑

JM「お借りします、笑」

『はい、笑』

バシャバシャと顔を洗うフワフワの金髪頭

新しいタオルを渡すと、
こりゃまた眩しい笑顔で
ありがとうございます、だなんて言うから
メンタルもたない.....

JM「おねーさん、すっぴんなのに肌きれー」

『み、見ないでお願いっ』

JM「えー？可愛いよ？笑」

はあ、もう。

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『ご飯作るから、適当にテレビでも見とく？笑』

JM「えっ、僕にも作ってくれるんですか？」

『当たり前だよ。
こんなに迷惑かけてるんだし..... 』

JM「やった、笑」

.....はあ。可愛い。

さっきからため息しか出てこない。

テレビの前でソファーに体育座りしてるのも可愛いし

作ったシチューとパンを持っていくと
美味しそう、ってスプーンをくわえる姿も可愛い

嬉しそうに食べる姿も可愛い

美味しいですっ、だなんて.....もっと可愛い

ああ..........可愛いで溢れてる。

しかも、
作ってもらったから、って食器を洗ってくれている。

なんていい子なの.....

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