【バンドやろうぜ!】和風系バンド【男主】 (ページ20)

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三章 4話ページ20

荒「ハァ……
(雨宮達から逃げてきちゃったわ……
もう…大地に情報が回ってたなんて……

いつからだろう……自分がこの口調になったのは
自分が…嫌いになったのは……

大地は…いつも私の大事なものを奪っていく…
親にはいつも比べられて…大地だけが褒められ私は怒られる……

頑張っても…努力しても……結局大事なものは大地にとられちゃう
だから私は努力は嫌い……全部…大地にとられて辛い思いをしてしまうから……
こんな思いするなら最初から努力なんて……)

だから…頑張るのは嫌いなのよ……」

雨「おーい‼荒木くーん‼」

荒「!? あ…雨宮…何で‼」

　「結果をお前にも伝えたいんだとさ…
良いリーダーを持ったな……まぁ…」

捨てられるんだろうけど…荒木さんはそう言った気がした……

荒「ぁ……(嫌…聞きたくない…!雨宮達に…紅葉に…捨てられたくない…‼)」

雨「荒木君」

荒「(嫌…嫌…嫌…‼)」

雨「僕……荒木大地さんをバンドに入れる気ありません」

荒「えっ……?」

　「な…何故ですか!?僕の演奏は完璧で…‼」

雨「えぇ完璧でした…荒木君以上に……」

　「では何故…‼」

雨「それだけだからですよ

あなたは…荒木君を潰すことしか考えていない…
自分の快楽のためだけにココに入ろうとしてるんです」

　「そ…そんな証拠なんてどこにも…‼」

雨「えぇ証拠なんてありません

ですがあなたは僕等の大事なメンバーを貶した‼
その時点でもうあなたを入れる気はありませんでした」

　「で…ですが…‼」

雨「では直球に言わせていただきます

あなたの演奏には心がない‼
音楽を本気で楽しんで…心から演奏している空の方がよっぽど良い!」

荒「大河……」

猫「なにシケたツラしてんだ行くぞ空」

荒「……え?」

西「エデン‼ライブして来よ?」

雨「行きましょう空
証明するんです僕達の音楽を…荒木さんに

君の音で…勝ちましょう?
僕達が目一杯サポートしますから
僕達の音楽を届けよう」

荒「うん…!うん‼」

　「待っ……‼」

雨「今からする演奏が僕達の答えです
しっかり受け止めてください」