君にみえるもの [６]

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予備校に着くと､生徒に親身になって教える
秋ちゃんの姿が見えた｡


貴｢いいなぁ､あんな先生に教えて貰いたかった(笑)｣

ミ｢でも､秋ちゃんは小さい頃Aに勉強教わって
その姿見て この道選んだみたいよ？｣

貴｢え､嘘｡すっごい嬉しい!!｣



そんな会話をしていると
秋ちゃんがこちらに気づき､中へ通された｡


秋｢Aさん､来てくれてありがとうございます｣

貴｢いやいや､こちらこそっ｣



その白井くんは
滅多に自分から話をして来るタイプではないのだが
何かで法医学に興味を持ったらしく
会いたいとお願いしてきたのだと言う｡


ミ｢ぜひ法医学者になってほしい!
だって日本に170人くらいしか居ないんだよ！｣

貴｢実施に稼働してるの150人くらいだしね〜｣


⋆ ･⋆ ･⋆ ･⋆





しかしその後､彼は姿を見せなかった｡




予備校を出て､寒空の下に足を進めた帰り際...



秋｢本当にすいません!｣

貴｢秋ちゃんが謝る事じゃないから大丈夫よ(笑)｣


ミ｢白井くんに私の番号送っといて
いつでも連絡していいよ〜って｣

秋｢分かった｣


ミ｢じゃあね｣

貴｢お疲れ様〜｣




秋ちゃんと別れそのまま家に帰った｡


⋆ ･⋆ ･⋆ ･⋆






貴｢ただいま〜｣


誰も居ないと分かって居ても
挨拶をするのが当たり前となってしまった｡


中｢おかえり｡｣



と思ったのだが､部屋の中に彼がいて驚いた｡


貴｢珍しいね(笑)｣

中｢まぁ､たまにはな｡
で､どこに行ってたんだ？｣



事情を説明すると納得したのか
私の手を引いてリビングへ向かった｡



中｢今度からはちゃんと連絡いれろよ｣



心配性な彼に用心するよう言われ
そのまま私の1日は終わった｡

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