☆ ページ30
貴方Side
あれからどれくらい経ったのだろうか｡
今､私が分かるのは無機質な部屋に拘束されている｡
これくらいだ｡
目の前にいるのは掴みどころのない男｡
20代にも40代にも見える｡
印象としてはいかにも“みんなの期待に答えます”
といった優等生風だ｡
まぁ､優等生ほどハジけたら怖い｡
犯｢Aちゃん｡可愛いよ｡｣
あぁ､なるほど｡そういうタイプか｡
私にもそういう類の人が居ることに単純に驚きだった｡
犯｢僕はAちゃんをずっと思ってたんだよ？｣
貴｢え､初対面ですよね？｣
犯｢君はそうだろうね｡
でも僕はずっと君を見てたんだ｡｣
そういう男に不気味さを感じるが
なんにせよ椅子に縛られているため身動きが出来ない｡
犯｢この艶やかな髪も､
白い肌も､大きな瞳も､可愛い唇も､スラッとした鼻も
綺麗な鎖骨も...｣
そう言いながら､男の指が撫で回すように
上から降りてくる｡
そこで始めてこの男に恐怖を覚える｡
今までこういう場面になっても
場所や状況にはあっても人にたいして恐怖を持つことは無かった｡
この人はダメだ｡逃げなきゃ｡
過去のトラウマが頭に蘇ってくる｡
貴｢やめて...｣
犯｢どうして怖がるの？
こんなにも愛してるのに...｣
涙を見せたらダメだ｡
と思いながらも目には自然と水が溜まっていく｡
もうダメだ...
そう思った時に扉が蹴飛ばされ人の影が見えた｡
見間違えるはずもない｡
それは大好きなあの人の姿だった｡
中｢Aっ！！｣
系くんは男を素早く気絶させると
私の元へ来て､縄を解いてくれた｡
私の手首にはくっきりと縄の跡が残っていた｡
中｢遅くなって悪かった｡
抱きしめても大丈夫か？｣
きっと､男に触られた事を予想して
確認したのだろう｡
どこまでも優しい彼に思いっきり抱きつく｡
ただ安心したくて｡
ただ上書きしてほしくて｡
貴｢怖かった｡｣
中｢ごめん｡無事で良かった｡｣
そう言って彼は優しいキスを私の唇に落とした｡
その後に
中｢今度､美味しいプリン買ってきてやる｡｣
なんて言うから笑って返した｡
貴｢プリンじゃなくて“焼き”プリンね！(笑)｣
⋆ ･⋆ ･⋆ ･⋆
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よむ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます!修正しておきます! (2018年3月22日 14時) (
レス) id: b7a6c1365a (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字訂正と区切りをお願いします！P15の中堂sideで「無機質な音がこだまする中室長が部屋に…」の「室長」では無く『所長』です！また「…中室長（所長）」の「中」後に『、』でも入れて貰えませんか？読みにくいです。 (2018年3月18日 16時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
よむ(プロフ) - 葉月さん» こちらこそありがとうございました！そう言っていただけると嬉しいです^^* (2018年2月18日 0時) (レス) id: b7a6c1365a (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - ありがとございます！！よかったです！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 120fc56fac (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - よむさん» はい！ありがとございます！よろしくお願いします。 (2018年2月10日 19時) (レス) id: 120fc56fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よむ | 作成日時：2018年1月20日 16時
