検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:107,489 hit

12話 ページ15

朝。



私は縁側に一人座っていた


騒々しき友人が言った昨日の言葉、素直に嬉しかった




そうして友人の一人である胡蝶のくれた握り飯を少し口に含む。




少ししょっぱかった。




胡蝶の事だ、塩分だどうだと言う気遣いだろう






私はふと御館様のお言葉を思い出した。





あいさつ、と言うものだ。





とはいってもする人もいない。





私は苦笑すると部屋の中へ入っていった








丁寧に畳まれている服、




私はつい6日前まで来ていた隊服を見つめた





ふと鬼が襲いにきたらどうしようか、そんな考えが頭をよぎる





すぐ横のいつもならば刀が置いてある台の上には刀などない。






御館様にやめる報告をする三日前、つまりは9日前に隠に頼んで刀鍛治の長に手紙と共に送りつけたのだ。



あのときは本当にムシャクシャしていて後先考えずの行動だった。





随分と素っ気ない手紙の内容を思い出すと少し気恥ずかしい





外からは虫の声と風による木々のざわめきがいつもより大きく聞こえる





そう言えばカラスも刀鍛治の長からの手紙も帰ってこない。




もう、癒未の事が伝わってしまったのだろうか。




少し悲しい気持ちになり、ふと外を見る。




チリン、チリン、




一定のリズムで風鈴の音が聞こえた。





私は隣家の物だろうと目を閉じた







...しかしそのリズムは風による物にしては早く



数分後には足音まで聞こえる始末、




私は何事かと縁側へ出る、その頃には声の主は門を荒々しく開けた所だった






やはり予想通り、走ってきたのか息を切らしている私の担当である鋼鐵塚は私を見るなり耳が割れるほどの大声を出した






「お前...止めるっつうのはどういう了見だ!!!」





その大声で近くの木に止まっていた鳥が一斉に羽ばたいた



一斉に飛び立つ様は美しい、と現実逃避の中、





当然サクッと私の近くの壁に何かが刺さる音がした



横を見ると私の愛用していた刀、




ちらりと鋼鐵塚へ目を向けるとフッー、フッー、と息が切れているのか息を巻いているのか良く分からない





『鋼鐵塚、手紙は読んだのか?』





「てめぇ俺の刀が握れねぇっつうのかふざけんな殺◯すぞ」





質問を無視した望まぬ返答に少々呆れた。




前から性格に難があるのは承知の上だが、

13話→←11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (347 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
904人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 悪女系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おもち - 面白過ぎる…!! (2021年9月22日 20時) (レス) @page24 id: fc046bdd74 (このIDを非表示/違反報告)
狼犬 - 更新、頑張ってください!!応援しいます!面白かったです (2021年1月3日 12時) (レス) id: 9d56067a81 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 物語が面白くて更新が待ち遠しく感じます。応援してます! (2020年5月29日 4時) (レス) id: 448852077c (このIDを非表示/違反報告)
てふ。 - すごく面白いです!更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年5月15日 14時) (レス) id: 3b6a04b6eb (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 癒未が自分の行いを反省して改心してほしいと思います。夢主柱達に謝ってほしいです。悪女側にも事情があるのかなと思うなんて甘い考えかも知れませんが改心してくれたらいいなぁと思います。長文失礼しました。 (2020年5月5日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きゅーめい x他1人 | 作成日時:2019年10月14日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。