駄菓子が7つ ページ7
突然やってきたこのワンコ。
犬種は雑種だそうで、見た目的には柴犬とか入ってそうだと思った。
こいつは、ばあちゃんの友人だった人が飼っていたらしい。のだが、最近天に昇ってしまった(ばあちゃんの言葉)らしいので、飼えなくなった。そこで、ばあちゃんが引き取った、らしい。
その時周りから僕と同じように、歳なのに大丈夫かと心配されたらしい。
名前は、“イチ”
どこかのお兄さんを連想させるが、無関係だ。(多分)
イチは、黄色の首輪をさっきつけられ、僕の周りをブンブンとしっぽを振りながら走りまわっていた。
「元気だねェ。」
ホケホケと笑いながらばあちゃんが言った。
「…イチって何歳なの? 」
「……うーんと、えぇっとねェ……確か15歳くらいだって、永谷のじいさんが言ってたね。」
「うわ、じじいじゃん。」
元気に走り回るイチを見ながら、僕はそう言った。
動物の人間年齢換算はよくわらないけど、15って結構いってるよね…?
「A! “じじい”じゃなくて、“おねえさん”でしょう? 」
「…メスなんだ。」
「可愛いでしょ? 」
「早くこの範囲から出たい。」
「あらま。」
イチは、僕の周りを未だに走り続けている。
正直、動くのに邪魔なので早く落ち着いてほしい。
しばらくすると、疲れたのか動きが止まった。
「はぁ…」
見てるだけで疲れた…
僕が店の中に入ると、イチがついてきた。
「なつかれたねェ」
その様子を見て、ばあちゃんが笑った。
「……そういえば、少し前にばあちゃんに会いに来たイケメンがいたんだけど。ホントに知り合い? 」
イチを撫で回しながらばあちゃんに聞く。
ばあちゃんは、カウンターでお金を確認していた。
「あら、そうなの? 一郎くんねェ、アタシがひとりは寂しいのよって言ったらずっと来てくれるようになったの。最近ここに引っ越したばかりでねェ…いい子なのよォ」
ニコニコと優しく笑い、あらお金増えてるわ、と呟いていた。
「一郎くん…? 」
「滝谷一郎くん。名前きかなかったの? 」
そんな名前だった気がするけど、お兄さんの名前聞いたとき覚える気無かったからなぁ…
「聞いたけど、忘れてた。」
「あらあら」
「ワンッ」
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…!(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年2月25日 21時