駄菓子が30と6つ ページ37
．
少しだぼっとした学ランの袖に腕を通す。
これからどのくらい背は伸びてくれるだろうか。
少し先のことに、期待しながら、身だしなみを整える。
高校デビュー。いい響きだなぁ。
特に中学から変えてないけど。
高校入学式。満開の桜が出迎えてくれた。
知らない人が多いながらも頑張ろうとした。
そんな初々しい日々から一年が経った。
＿＿＿あれ、僕は一年間なにをしていたんだっけ？
高校生になってから、想像していたよりも忙しくて、あっという間に時間が過ぎていた。
少し袖が短く感じる学ランに腕を通して、身だしなみを整えた。
今年もいいクラスになれますように…！
「…お、おはよう、河井くん」
「おはよう」
「同じクラス、だった。一組」
「ほんと？ よかったぁ」
保育所、小学校、中学校が同じで、一年の時も同じクラスだった、彼が話しかけてくれた。
クラス分けの紙が、みんなで見られないから、教えてくれたのは有難い。
彼は去年から前髪を伸ばし始めたらしく、髪先が睫毛にかかっている。
「席壁側がいいなぁ」
「自分の名字を考えてみて。
…あ、そういえば、新入生への部活動紹介って今どんな感じ？」
僕の冷静なツッコミに落胆した彼は、新しい話題のことについて考え始めた。
彼は、今年から部活動の部長になるらしい。二年生だけど、彼の部活には三年生がいないからみたいだ。
「…もう無理かもしれない…」
「何部だっけ？」
「文学研究部だよ。河井くんは、書道部だよね？ そっちはパフォーマンスするんでしょ？ 部員全員で…！」
部員全員のところを強調して、恨みがましく言われた。
確か、文学研究部は部員が2人だけだったような…
「頑張れよ、高梨くん」
人見知りで赤面症の難儀な彼の背中をばしんと叩いた。
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (
レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…！(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ | 作成日時：2019年2月25日 21時
