駄菓子が20と2つ ページ23
「そういえば、読書感想文の方はどうだい? 進んでる?」
昼食後、のんびりと過ごしていると、お兄さんが話し掛けてきた。
宿題を手伝ってもらった例の部屋に、僕とお兄さんはいた。
ばあちゃんは店の仕事中で、母さんは店の客になっている。
「…まあまあ。…やっぱり見せるのやめない? まともなの書ける気がしないんだけど。」
「何言っているんだい? どんな酷い文章でも最後まで読むよ」
僕が弱気になっていると、お兄さんは完封してきた。
酷い文章ってちょっと僕をバカにしてる…?
「で、今読んだ感じの本の感想はどうかな?」
「面白いんじゃない?」
「そうかそうか。読書感想文、楽しみにしているね。」
うきうきとした表情でこちらを見られても困る。いっそ、酷い文章とやらを書いてやろうか…
「Aー食べる? 滝谷さんもどうですか?」
母さんが先程購入したであろう駄菓子達の入った袋を持って、部屋に入ってきた。
「いいんですか? ありがたく頂きます」
僕達三人は机を囲んだ。
母さんが買ってきた駄菓子の中からひとつ選んで、開封した。
母さんとお兄さんも同じようにして、食べ始めた。
「A。なんでまだ残りたいの?」
母さんにそう訊かれる。
まあ、訊かれる気はしていた。あの時、まだここに残るのを簡単に受け入れられたのか不思議だったくらいには。
というか、わざわざ訊かれたくない。聞いて何になるんだ。
放っておいてください。あなたの息子はちゃんと登校日までには家に帰りますよ。
あ、迎えには来てね。
「別に何でもいいじゃん。」
「えぇ〜?」
僕の答えに納得していないようだった。
「ごめんなさい、Aくんのお母さん。私がもう少しいてほしいと我が儘を言ったんです。」
お兄さんが助け船を出してくれた。
…別に僕はお兄さんの我が儘だと思ってなくはないんだけど
「へぇ…まあ、理由は何でもいいけど、帰る日は連絡してよ。船の時間とか私の時間とかあるんだから。」
おいババア。私の時間って昼寝だろ。
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…!(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年2月25日 21時