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駄菓子が3つ ページ3

「幸さんの孫です。幸さんなら、お出掛け中です。」

冷静にイケメンの人に返す。
“幸”というのは、ばあちゃんの名前だ。

「あ、そうなの? …ねえ、君名前は? 」

イケメンにそうきかれて、固まる。
知らない人に個人情報を教えるのは気が引ける。本当にばあちゃんと知り合いかも確証がない。

「あー…私は、滝谷一郎。怪しいお兄さんじゃないよ」

ニコニコと笑いながら名乗るお兄さん。
自分で怪しいお兄さんじゃないって言う方がよっぽど怪しく聞こえる。

「あはは…幸さんのお孫さんは口が固いみたいだね。えらいえらい」

警戒している僕の頭をお兄さんは撫でた。
その手を僕は払いのけた。

「やめてください。お兄さんはお客さんなんですか」

「ひどいなぁ。一応客だよ。…そうだ。お菓子買ったら名前教えてくれる? 」

お兄さんは、僕が払った手を擦りながらそうきいてきた。

「…たくさん買ってください。そしたら教えます。」

こんな状況でも商売根性は忘れない。売れるときに売っとかないと。
…お店がなくなるのは嫌だから。


お兄さんは、かごを持って、駄菓子を漁り始めた。

そして、そんなにかからずにカウンターに戻ってきた。
かごいっぱいに駄菓子が入っていた。

駄菓子が安いからって普通あんなに買わないだろ…

「……××××円です。」

お兄さんからお金をもらって、レジにしまう。お釣りはなかった。

「名前、教えて? さすがにこの量を買って駄目だって言われたら私悲しいんだけれど。」



「河井A。」


「河井、A…Aくん、よろしくね。もしかして、幸さんは母方なのかな? 」


僕の名前を復唱して、家族関係まできいてきたこの変なお兄さん。

「…」

「無言は肯定かな? 」


お兄さんのニコニコとした笑顔が少し怖くなった。

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設定タグ:BL , 男主 , 年の差   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…!(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年2月25日 21時

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