14 JK ページ14
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俺にはAって言う友達がいる。
××ってバンドグループのベース。
3年前、中1の時に初めて路上で見かけて、何人かは立ち止まって聴いてた。
俺もバンド好きだったから、なんとなく気になって聴いてみたら普通に良かった。
それからたまに見かける度に立ち止まって、中学生なんて小遣いしか貰えないのに、CD1000円で売ってたから買って。
知らない間に好きになってた。
「あの、サインして欲しいすけど…」
「あ！俺のでよかったら！」
「ありがとうございます…へへ」
今日こそは路上終わりにサイン貰って話しかけようって決めてた。
「名前、なんていうの？」
「ジョングクです」
「ジョングクは何歳？」
「13です」
「あ、1つ下だ」
なんで感じで、初めての会話は終わった。
Aは人懐っこい雰囲気の優しい兄さんなんだと思った。
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「ジョングクまた見てくれてた」
「SNSで言ってたから来ました。次ライブハウスでやるんですね」
「そうなんだよ！絶対来て？」
「行きます」
「…ジョングクさ、俺らの事好き？」
「っ…めっちゃ好きです」
「俺だけで良かったらさ…カトク交換しない？友達になりたい」
初めて喋ってから半年が経った頃だった。
だんだん人気になってきて。
小さいライブハウスでワンマンするから来て、からの流れで友達になっては反則だと思った。
友達になる訳だから敬語もいらないし、普通に連絡して？相談とかしたいしって。
この頃には事務所にすでに所属してたらしくて、これから外で下手に話しかけたり出来なくなるのかな…とか考えた。
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作者名：1230 | 作成日時：2020年5月24日 0時
