好きだから。《紫》 (ページ24)

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side 辰哉

辰哉「ここね、俺の本当の親が、よく連れてきてくれてさ。親は、俺にとって、すっげぇ大事な人

だった。大事にしてくれたし、俺も大事にしてやりたかった。でも、あんなことになっちゃったから

さ、よく言われてたんだ、自分を大事にしてくれる人は、自分はそれ以上に大事にしてやれって。

俺さ、親が死んでから、渡辺家に入って、色々心配だった。事情もあるしさ。だけど、Aは違っ

た。元から俺が居たみたいに接してくれて。俺、気使われるの苦手だからさ、ありがたくて。

だから、そういうAの優しさに、俺も応えたいなって。

一応、家族だけどさ、一応、他人っちゃ他人だから。

俺と、付き合ってくれませんか？」

A 「､､､いいの？私、辰哉のこと好きだった、大好きだった､､！ありがとう。私でいいなら、

よろしくお願いします。」

辰哉「A、Aで良い、じゃなくて、Aが良いんだよ。」

A 「辰哉､､､大好きだよ、」