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二十七話【本音】 ページ29

様々ないびきが聞こえる。
獣のような荒いいびき、掠れたようないびき……

「!寝てしまった……!」

時間を確認すると、現在午前一時半くらい。
始めたのが午後五時なので、かなり寝ていた模様。クラーク君の部屋は時計があるようで助かった。

カードゲームをしていたメンバーは、計5人。
今寝ているのが、クラーク君、オフェンス、ウィリアム・エリス。泥棒、クリーチャー・ピアソン、そして私を含めれば4人。

……ナワーブがいない……?
自室へ戻ったのだろうか。

「私も戻るか……」

そう独り言をいうと、ぐうと腹が鳴る。
小腹が空いたのか、もしくは消化されている音。

私の身体が健康と言い聞かせ、誰も起きていないか確認する。……運が良い。誰も起きていない様だ。

私は颯爽にクラーク君の部屋を出た。

───────

こういった行為は、あまり好まれない。それは自分でも理解している。私は暗くなった廊下を通り、食堂に誰もいないか、耳をすませる。

「──。──ん」

中に誰かいるようだ。恐らく一人。私と同じ考えを持った人だろう。

こうなったら共犯者だ、そう思い扉を開ける。

「……ナワーブ?」
「……ん、……そーだけど。」

ナワーブが酒を何杯も飲んでいた。奥の調理室から持ってきたのだろうか。

「お前さ、こっちにこいよ。……愚痴らせろ。」

ナワーブが立ち上がり私を席へ座らす。
どうせなら飲んでしまおうか。
飲んでしまえば、多少は食欲を誤魔化せるはずだ。

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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - アムカリさん» ご心配ありがとうございます……!アルカリ様もどうかお身体にはお気をつけてください……! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
アムカリ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…! (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです!待ってます!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:第五愛 | 作成日時:2019年11月7日 17時

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