検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:77,450 hit

二十一話【甘い】 ページ23

「…うああああ!!!ねえ!聞いてよ”ルキノ”……!」

泣きついてくるロビーの頭を撫でる。
さっきの試合で何かあったのか?

「どうしたンだ?先輩」
「【完全敗北】しちゃった……うぅ……しかも誰も荘園に送れなかった……」

この環境で完全敗北?なかなか無いことだ。
何が原因なのか探る必要がある。

「そうだ!新サバイバー!!役職は心理学者……。名前は……えっと!!」
「ゆっくりでいいンだ。落ち着いて。」

俺はロビーの話を聞いたが、どうやら占い師、傭兵、カウボーイ、心理学者というメンバーで試合をやったんだとか。
救助する役割が多いので、先輩は戸惑ったンだろうな。カウボーイとかで。

「大丈夫だよ先輩。運が悪いだけだ。」
「うぅ……ハンターの勝率下がっちゃう……」
「巻き返すどころか追い詰めるから大丈夫。
ハスターやリッパー、最近ではボンボン、写真家が強いから、気にする事ないンだよ。」

そうかなぁ、と心配そうにする先輩を肩車して遊ばせる。
今の環境では気にする程でも無いのだ。

───────

「クラーク君の奢り♪クラークの奢り♪」

昨夜の奢りを忘れていなかった私は、事前に頼んでおいたチョコレイトを取りにいっていた。

「うるさいよ、Aさん。」
「Shut up!!君ねぇ!?」

油断も隙も無い人だ。危ない。

「でも、意外だよ。A君、甘いもの好きなんだね。」
「私は常に脳を使っているからね。糖分が欲しいのだよ、糖分が。……あとその呼び方やめて」

風呂場の隣にあるのが交換所。もう届いているはずだ。

「あったよ。これ?」
「うんうん……これだね!」

極上品だ。それにこのチョコレイトはカカオが多めだからかなり嬉しい。

「ありがとね?あっ、クラーク君も食べるかい?」
「是非。丁度話したい事もあったし、中庭に移動しようか。」

クラーク君の手を引き、私達は中庭へ向かった。

二十二話【また】→←背景推理1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
230人がお気に入り
設定タグ:第五人格 , 男主 , IdentityV
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - アムカリさん» ご心配ありがとうございます……!アルカリ様もどうかお身体にはお気をつけてください……! (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
アムカリ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…! (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです!待ってます!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:第五愛 | 作成日時:2019年11月7日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。