一話【エウリュディケ荘園】 ページ2
A・スペンサー様へ
ゲームを行います。
賞金は”何でも叶えられます”。
貴方の大切な方の蘇生、
復讐など何でもです。
エウリュディケ荘園にて。
貴方をお待ちしております。
遠回しに書いてあるこの招待状は、自分以外の誰かなら誰かの悪戯に過ぎないと、思うのだろう。
ある一点を的確に抑えられた文章を見れば、私は悪戯とも他人事だとも思えなかった。
何の糸で呼ばれたのかは分からない。
だが、私のやるべき事は一つだ────
森を抜けた先に大きな屋敷が見えた。
あれが目的の場所だろう。
「……着いたのはいいのだけれど、勝手にドアを開けていいものだろうか……？」
この屋敷は無人なのか？
私以外、ゲームの参加者はいるのだろうか？
否───私だけ呼ばれたのか？
様々な疑問点が私の脳内を駆け巡る。
しかし、目の前のドアがキイ、と音を鳴らして開いた。
「……？貴方もここに招待されたヒトなの？」
麦わら帽子を被った女性が控えめに出てきた。
「嗚呼、その様で……、貴女もそうなのかい？」
パァアと、太陽のような笑顔を私に向ける。嗚呼、なんと可愛らしいのだろうか！
「良かったなの！新しい”サバイバー”さんなの！」
「貴女のような方に喜んで貰えて光栄だよ。……それと、”サバイバー”というのは何かな？」
何故彼女がここにいるのか、”サバイバー”とは何なのか、”新しい”という事は過去にも誰か来ているのか、色々と疑問が増える所だ。申し訳ないが彼女に説明してもらおう。
「中でお話するの！こっちなのー！」
彼女はぴょんぴょんと跳ねながら、私の手を引いて屋敷に招いた──────
数日前────私達は、荘園の片隅で新たなサバイバーについて話していた。
「……新しいサバイバーが来るらしいが、」
教えろ、と言わんばかりの顔をされる。
彼と私はあまり親しくはない───むしろ悪いかもしれない。
「心外だね。君はこういう話、あんまりしないのに。」
「早く教えろ。」
急かしてくる彼を適当に落ち着かせながら、私は”天眼”を使った──────
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
