蝶の片割れ【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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部屋に戻ると潔子さんと仁花ちゃんが窓の外を見ながら何か話してる






「あ、Aちゃん！おかえりなさい！」





『ただ今戻りました。外に何かあるんですか？』





お財布をカバンにしまいながら何の気なしに聞いてみる





「鴉がずっとそこに止まってこっち見てるんだよね。だから私たちも見つめ返してみた。」





何も起きないけど、とくすくす笑う潔子さん





『そうだったんですね、鴉が・・・』





多分外にいるのは菖で間違いないだろう





上弦の情報が掴めたか
もしくは鬼が再び出現したか





どちらにせよ良い知らせではなさそう





お手洗いに行ってきますと残して急いで階段を下りて外へ出る





『また、なにかありましたか？』





菖の首元を指で撫でながら聞く





オ館様カラ手紙、とまた足をこちらに差し出した






早ク読ンデ、大事ナ事ヨ!とやけに急かす菖を落ち着かせて手紙を開く






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A、元気かな
合宿中に手紙を送ってしまってすまないね



どうしても伝えておかなければならないことがあるんだ



隊士たちの調査で分かったことがあってね、それを伝えようと思う



今世で出現している鬼は「鬼舞辻無惨」を知らなかった



前世であれほど恐れられていた無惨の名を出しても怯える鬼は一匹もいないんだ



つまり今世で鬼を生み出しているのは無惨ではないと考えるのが妥当かな



隊士が捕えた鬼と直接話をしてみたけれど始祖である人物が誰なのかは聞き出すことができなかった



それから、これはAに関係することだとは思いたくなかったけれど



捕えた鬼たちは皆口を揃えて「蝶を出せ、あのお方に捧げるんだ」と、そう言っていたよ



もしかすると狙われているのは、A、君なのかもしれない



十分に注意をして、生活してくれるかな



合宿が終わったら一度皆を集めてこの件に関して話をしよう



もしなにかあったらすぐに鴉を飛ばしてね



無理だけはしないように


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つまり、今世に無惨は存在していないが別に鬼を生み出せる人物が存在しているということ





そして、その人物が狙っているのは・・・私





ますます意味がわからない





私を探し出して殺すために関係のない人を巻き込んだということ？





なぜ私を狙っているのかなんて考えてもわかるはずがなかった

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