Story...57 ページ9
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[赤司side]
彼女は黙っていた。
「…さて、家の方向はどっちかな?」
「え?えっと……」
と言うと彼女はスッと指差した。
俺は彼女の手を掴みその方向へ歩き出す。
彼女は驚いた声をあげるが、それ以降は会話は無かった。
この空気をどうしようかと思っていると彼女の家に着いてしまった様で、マンションの正面玄関まで送った。
「え、えと……あ、赤司先輩…?わざわざ送っていただきありがとうございました」
とふわりと微笑んで入ろうとする彼女の腕を掴んで止めた。
「好きだ。俺と付き合ってほしい」
今の微笑みで勢いだった。
それになんだか初めて会った気がしないんだ。
勢いで告白したが彼女からの答えは勿論「NO」。
ダメ押しでデートに誘った。
彼女はきっと心のなかで迷惑に思っているだろうが、ここで引くわけにはいかなかった。
ここで引いてしまってはいけないような気がしたから。
そして何とか彼女とのデートにありつけた。
そのデートで次のデートにも誘った。
こうなれば絶対に落とす。
彼女はなかなか俺に靡かなかった。
そしてデートの度に告白しては断られの五度目。
「私の名前は……A…早坂A…です」
「え……っ?」
ようやく彼女の名前を知れた。
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木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!かなり時間が空いてしまってすみません……更新頑張ります!! (2016年7月17日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 大量更新お疲れ様です!めっちゃ嬉しかったです!続きめっちゃ気になります!次の更新楽しみしてます(*^^*)頑張って下さい (2016年7月16日 18時) (レス) id: 804c02c8ce (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - わこるりゅ。さん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» こもか考えた上で赤司様は会わせようとしているんだと思います!きっと色々考えた上だと思います(私は何も考えていない←)赤司様が居るので安心ですよ (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
わこるりゅ。 - もっと続きが見たいです!!頑張ってくださいね!!応援してます!! (2016年6月24日 4時) (レス) id: 8d73f86791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月21日 0時