検索窓
今日:2 hit、昨日:50 hit、合計:47,651 hit

Story...56 ページ8

.

.

.

[赤司side]



去年と同じく、俺は女達に囲まれていた。
ほぼ強制的に歓迎会に参加させられていた。

今すぐにでも帰りたくて仕方なかった。


その時だ。Aに出逢ったのは。

彼女は友人に無理矢理背中を押される様な形で、会場に入ってきた。

俺は一目で彼女から目が離せなくなった。
というより直感的に、きっとあの子と結婚するんだろうなと思った。

何となく、直感的に。


彼女に声をかける男も勿論居て、彼女の友人が彼女の側を離れなかった。

「嗚呼、あの子名前なんて言うのかな」などと思いながら目で彼女を追っていた。


夜も深くなり、彼女と友人は帰る様で俺は彼女に引き寄せられる様に後を追った。


「アンタ今日、先輩達に凄いモテてたじゃん!やっぱ可愛かったらなんでもいいんだよ!」
「そんなことないよー」

と話し声が前から聞こえて足を速める。

そして後ろから声をかけた。


「夜遅いから送るよ」

すると彼女は驚いた顔で俺を見た。
初めて目が合った。

初めて見る彼女の瞳はとても綺麗で魅入ってしまった。

「ね?こんな夜遅くにこんなに綺麗な女性達を一人で帰せないよ」

とほとんど彼女に向けて言う。


「あー…なら赤司先輩がその子送ってあげてください。あ、手は出さないでくださいね。あくまで送るだけですよ」

と言うと彼女は驚いた顔で友人を見る。
世話しなく変わる彼女の表情が可愛くて、もう少し彼女と居たいと思った。

彼女の友人は俺が彼女に惹かれている事に気付いている様だった。

「…君は?どうするんだい?」
「終電乗って帰ります」
「ならタクシーを呼ぼう。何かあっても大変だ」

と彼女の友人を帰すと名も知らぬ彼女と二人きりになった。


.

Story...57→←Story...55



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!かなり時間が空いてしまってすみません……更新頑張ります!! (2016年7月17日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 大量更新お疲れ様です!めっちゃ嬉しかったです!続きめっちゃ気になります!次の更新楽しみしてます(*^^*)頑張って下さい (2016年7月16日 18時) (レス) id: 804c02c8ce (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - わこるりゅ。さん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» こもか考えた上で赤司様は会わせようとしているんだと思います!きっと色々考えた上だと思います(私は何も考えていない←)赤司様が居るので安心ですよ (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
わこるりゅ。 - もっと続きが見たいです!!頑張ってくださいね!!応援してます!! (2016年6月24日 4時) (レス) id: 8d73f86791 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月21日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。