【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[赤司side]


俺はAの写真から目を離し、黒子の前に座る。

「さて。Aをどう喜ばせるか考える俺の休日を潰してくれたんだ。Aについて語らせろ」


と言うとまだ話していないのに黒子はげっそりとした顔をする。が、知ったこっちゃない。

客だろうが、この家の家主は俺だ。
俺が絶対だ。


「一度Aの事を語りだしたらお前は止まらないのだよ！」
「簡単に止まるほどの愛ではない」
「ドヤ顔するところじゃないのだよ！」

と緑間に言われる。

煩い。
俺はAについて語れたらそれでいいのだ。


「ハァ………なら君達が出逢ったところを詳しく教えてください」


と黒子は溜め息を吐きながら言った。

俺は待ってましたと言わんばかりに座り直し、少し前のめりになる。


「そんなに聞きたいのなら聞かせてやろう。俺達が出逢ったキッカケを」

と言うと一同は溜め息を吐かれるが気にしない。

さぁ、聞くがいい。
Aと俺の出逢いを。


「あれは大学の入学式を終え数日した時だ。例年通り、大学の上級生は新入生歓迎会を開催した。本当に天使が舞い降りたものだと思ったよ」

今思い出しても、誰もが目を奪われた。
それほど綺麗だったんだ。

Aは友人に無理矢理ドレスアップさせられて恥ずかしかった、と言っていたがな。



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