【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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「……っはい！オッケー！涼太君、翔君お疲れ様！少し休んだら最後の撮影をするよ〜」
「お疲れ様ッス！」
「お疲れ様です」

と黄瀬さんと翔君が監督さんに言いながらセットから降りた。

今日は二人の王子様に取り合いという設定での撮影だった。


まさか黄瀬さんがもう一人の王子様役なんて……
今回は何故か聞かされていなかった。

でも黄瀬さんで安心しましたね！



「Aっち〜！」


と黄瀬さんは一目散に私の所へ来る。

翔君はその後ろから歩いてきた。


「どうだったッスか！？かっこよかった！？」
「え、は、はい！とても格好良かったと思いますよ！」

と言うと嬉しそうに素敵な笑顔で笑う黄瀬さん。
流石モデルさん……笑顔が綺麗です……


「さっきから気になってたんですけど、涼太君ってAさんと知り合いなんですか？」

と翔君は首を傾げて聞いてくる。

「俺の友達の奥さんなんスよ！」
「え…？えぇ！？」

と翔君は驚く。
私は苦笑いしか出来なかった。

結婚式の日、まさかあの大人気モデルの黄瀬さんが居るなんて私もビックリした。


「あの噂の愛妻家の旦那さん！？」
「長い覚え方ッスね〜。俺そんな長い覚え方出来ねぇッスわ」

と黄瀬さんは笑う。

黄瀬さんと私の間には、征十郎さんが私の主人とは言わないと暗黙の了解がある。
互いの仕事に支障が出ないように。


「え、ちょっ…ど、どんな人なんですか！？Aさんの旦那さん興味あります！」
「う〜ん……一言で言えば…絶対王者？」


と黄瀬さんが言うと翔君は「え？」と戸惑った。


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