【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[赤司side]



適当に車を走らせていると日が暮れ始め、今から逆算して居酒屋に行けば待ち合わせの一時間半前に着くだろう。
しかしそれは道が混んでいなければ、だ。

帰宅ラッシュの事も考えれば今家に一度帰り、余裕を持って居酒屋に行くべきだ。



「そろそろ帰ろうか」
「そうですね…道が混んじゃいますから」

とAもどうやら同じことを考えていたようで、目的地を自宅にする。

運転をしていると、Aがいつも以上に静かになって横目でAを見る。
Aは疲れたのか寝てしまっていた。

完全に横になること以外で寝るとどういう訳か、暴れることはない。
ならAを椅子にでも寝かせればいいのだろうけれど、Aが体を痛めてしまうからそれはさせない。


俺はAを起こさないように慎重に静かに運転を続けた。


Aのお陰でここまで来れた。
Aが居たから頑張れた。

Aのお母さんに誓ったんだ。
何があってもAを愛して守り抜く、と。


チラリと隣で眠るAを見る。

何があっても君だけは守る。


しばらく車を走らせていると自宅に到着し、Aを起こす。
本当はもう少しぐっすりと眠ってもらっていいのだが、これから飲み会だから仕方無い。


「A、起きて。家に着いたよ」

とAに優しく言う。

Aは目をゆっくりと開けた。


「おはよう、A」

とAのこめかみに唇を落とす。


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