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Story...89 ページ41

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[赤司side]


一度だけの触れる程度の接吻では物足りなくて、Aの腰と頭を強く引き寄せた。

“愛している”という感情を流し込むように。


Aに知ってもらえるように。

俺がどれ程、Aを愛しているのか。


言葉じゃ足りないんだ。
それほど君が愛おしくて仕方無い。


「んんっ!」

とAは俺を叩くからハッと我に返りAを離す。
Aは肩で息をしながら、俺に寄り掛かる。


「すまない。Aが可愛かったものだからつい、理性が吹っ飛んでしまった」

とAを抱き締めてAの頭を撫でる。

俺の左手に光る指輪を見る度に幸せに浸れるなんて、どれ程末期なのだろう。


こんなに素敵な嫁に会わせてくれた神と、Aを産んでくれた母親に心底感謝しないとな。


「愛しているよ」


とAを抱き締める。
Aは無言だったが、俺のシャツを小さく握った。


「俺を選んでくれてありがとう」

と言うとAは俺の胸板に顔を埋め、首を振った。

「こちらこそ……征十郎さんに釣り合う女性は他にも沢山居たのに私を選んでくれてありがとうございます…」

と呟くような小さな声で言った。

俺に釣り合う女が沢山居る?
俺はAしか知らない。

A以外の女なんて所詮、顔か金かだ。
愛はない。

だがAは違う。
顔でも金でもなく、傍で支えてくれる。
見返りなど求めず、健気に。


「Aこそ。仕事上、イケメンだとか騒がれる奴と会ってるくせに」

それで俺がどれだけ妬いていると思っているんだ。
本当に、



ばか


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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!かなり時間が空いてしまってすみません……更新頑張ります!! (2016年7月17日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 大量更新お疲れ様です!めっちゃ嬉しかったです!続きめっちゃ気になります!次の更新楽しみしてます(*^^*)頑張って下さい (2016年7月16日 18時) (レス) id: 804c02c8ce (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - わこるりゅ。さん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» こもか考えた上で赤司様は会わせようとしているんだと思います!きっと色々考えた上だと思います(私は何も考えていない←)赤司様が居るので安心ですよ (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
わこるりゅ。 - もっと続きが見たいです!!頑張ってくださいね!!応援してます!! (2016年6月24日 4時) (レス) id: 8d73f86791 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月21日 0時

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