【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[黒子side]


この２年、赤司君は怪我の事を聞かれると転んだとか喧嘩したとか「それ以上何も聞くな」という目で言う。

それには皆さんも気付いている。


それに可笑しいところだらけなんです。

あの真面目でしっかり者の赤司君がそう何度も転ぶでしょうか。
喧嘩なんてそんなに毎日の様にあるのでしょうか。

赤司君達の仲の良さは僕等が誰よりも知っている。


赤司君がどれだけAさんを愛しているのかも。
Aさんがどれだけ赤司君を想っているのかも。

知っているからこそ、可笑しいのだ。


「赤ちん、Aちんにデレデレだよねー」
「あの赤司の口から運命の相手って出るとは思わなかった…」

と紫原君と青峰君が言うと赤司君はチラッと僕達を見る。


「Aは素敵な女性だよ」

と赤司君は優しく微笑みながら写真を見て言った。

本当に心の底からAさんを愛しているのは、赤司君がAさんに猛アタックしていたときから変わらない。

突然収集をかけられまして、何事かと駆け付けたら、

『この前俺の結婚する相手を見付けた』

とか意味不明な事を言っていて、とうとう疲れで頭が壊れたのかと思いました。

それから何時間もかけてまだ見たこともないAさんを語られた時はどうやって帰ろうかと考えていました。


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