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Story...87 ページ39

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ランチを食べ終わるとレストランを出てそのままドライブをする。
車に乗ると、事務所の歌手志望の子のデモCDをかけてもらう。

聴いていると完全なるラブソングだった。
どうやら彼女が自分で作詞作曲をしたらしい。


「………在り来たりな詞しか綴ってないな」


と征十郎さんは運転をしながら言った。

「最初はいいだろうが、すぐ飽きられる曲だ。売れないな」
「征十郎さん私以外には容赦なく言うんですね…」

と苦笑すると征十郎さんは私をチラッと見る。

そしてすぐに運転に集中する。


「Aに文句をつけるところなんて何一つ無いだろう」

と征十郎さんは言うと運転をしながら、さっき買った珈琲を一口飲んで置いた。

私もつられてカフェラテを飲む。


「征十郎さんこそ文句なしの旦那さんですよ」

と照れ隠しにストローをくわえて俯く。


「ありがとう。Aも文句なしの自慢の妻だよ。結婚してくれてありがとう」

と征十郎さんに言われて征十郎さんを見ると征十郎さんは前を見て運転をしている。
けれど薄く征十郎さんの顔が赤いのは気のせいだろうか。


私はなんだか恥ずかしくなって首を振りながら俯いた。
征十郎さんは高速道路に乗っていて、高速道路を抜けると地図も見ることなく人気の無い海岸に来た。

車を降りて手すりに手を置いて身を乗り出して海を見る。
後ろでは車の鍵をかけた音が聞こえた。

征十郎さんは隣に立つ。


「たまに潮風に当たるのも良いものだね」
「そうですね」

と話しながら海を覗き込んだ。


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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!かなり時間が空いてしまってすみません……更新頑張ります!! (2016年7月17日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 大量更新お疲れ様です!めっちゃ嬉しかったです!続きめっちゃ気になります!次の更新楽しみしてます(*^^*)頑張って下さい (2016年7月16日 18時) (レス) id: 804c02c8ce (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - わこるりゅ。さん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» こもか考えた上で赤司様は会わせようとしているんだと思います!きっと色々考えた上だと思います(私は何も考えていない←)赤司様が居るので安心ですよ (2016年6月27日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
わこるりゅ。 - もっと続きが見たいです!!頑張ってくださいね!!応援してます!! (2016年6月24日 4時) (レス) id: 8d73f86791 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月21日 0時

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