【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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征十郎さんはどんな取材も、自宅や個人情報に関しては巧みに交わしているから、今はまだ自宅特定はされていない。
征十郎さんには“イケメン若手社長”というレッテルが貼られていて『自宅特定も時間の問題だろう』と征十郎さんも言っていたし、私もそう思う。

征十郎さんの運転する姿を眺めたり、流れていく景色を眺めていると、車が止まった。

「…どうやら此処みたいだね」

と征十郎さんは言いながらシートベルトを外す。
私もつられて外す頃には征十郎さんはドアを開けてくれていた。


レストランに入ると、ウェイターさんが来て征十郎さんがウェイターさんと少し話した。
するとウェイターさんは私達を個室まで案内してくれた。

個室に来ると征十郎さんはジャケットだけ脱いだ。


「何食べようか」

と征十郎さんは椅子にジャケットをかけて座りながら言うから、私は慌てて目の前のメニューを見る。


「え、えっと……」
「ふふっ。ゆっくり決めるといい。時間は沢山あるのだから」

と征十郎さんはメニューを見ながらクスクス笑って言う。
こういうところ慣れてないからどうしても焦ってしまう。

「えっと……これが、このオムライスが食べたいです」
「これね。分かった」

と征十郎さんは言うとボタンを押した。
数秒後にウェイターさんが来て、注文を取ると居なくなった。


「なんだか久し振りだね、こうして二人で食べに来るの」
「そうですね…最近は休む暇もなく忙しかったから……」

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