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[赤司side]
Aの箸はあまり進んでいなかった。
考えている様で顔も険しい。
「ほらA。食事の時くらい楽しくしようじゃないか」
と湯豆腐をAの口の前に持っていく。
Aは湯豆腐を食べると俺を見て笑った。
その笑顔を見て自然と俺も笑ってしまう。
Aと大学で出逢った時、すぐに声をかけていたんだったな。
Aの笑顔を見た時、きっとこの笑顔をずっと傍で見ていられると思った。
何となく。
Aと結婚するんだろうな、と言うこと分かった。
本当に何となく。
「好きだよ、A」
と言ったAの頭を撫でると湯豆腐を食べた。
Aの全てが好きだ。愛している。
傍に居たい。
Aに言われなくとも傍に居るさ。
俺がAから離れたくないのだから。
周りがAを何と思おうが。何と言おうが。
俺には関係無い。
Aが俺の支えになっている事に変わりないのだから。
「美味しい……ですか?」
「とっても美味しいよ。いつもありがとうね」
と言うとAは首を振ってふわりと微笑む。
これが俺達夫婦の形だ。
周りに言われる筋合いはない。
「征十郎さん」
「ん?どうした?」
「…水曜日楽しみですね!」
といつもと同じ無邪気な笑顔を見せてくれるAを見て安心する。
「そうだね」
俺も笑って返した。
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和恋 - いえいえ!はい! (2016年6月22日 18時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» コメント返信ありがとうございます!!はい!頑張ります! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - いえいえ!はい!はい、私もそう思います!いえいえ!続き頑張ってください。応援しています! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» 初めまして、ありがとうございます!頑張ります!この二人なら乗り越えられると思います(笑)コメント本当にありがとうございました! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - 初めまして、続き頑張ってください。征君と夢主ちゃん、凄いです! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月1日 0時