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ふと、カッターを手に取った。
…シュッ、
意味もなく、手首を切った。
あれ…
気持ちいい………
切ったあとの感覚は、異常だった。
心の痛い傷を、
手首を切ることで紛らわせる気がして。
なぜか痛いはずなのに、
安心した。
スッキリした。
次の日も、また次の日も、
手首を切った。
日にちと手首の傷は比例していく。
リスカって聞くと怖いイメージしかないけど、
なんだか心がスッキリしていく気がして。
だから楽しかった。
俺は、
完全にリスカに依存してしまった。
なぜなら、これぐらいしか、
俺の心の傷を治す方法がなかったから。
苦しみが抜けていくような感覚を、
味わいたかったから、。
こうして、俺の傷は、
肉眼で見えないものではなく、
ちゃんと見えるものになった。
…シュッ!
あっ…
ちょっと深かった……
床が血の池になっていくのが見えた。
意識が遠のいていって、
俺は、そのまま床に倒れた。
…
俺はただ、
苦しみから開放されたいだけ…
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ちひろ(プロフ) - 更新も早くて、この物語自体大好きでした。次じゃなくても全然大丈夫なので、玲於くんのお話がまた読みたいです!! (2019年10月29日 0時) (レス) id: 53b4cdbbe8 (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - 毎日とても楽しみにしてました。次は涼太くんがいいです。 (2019年10月28日 23時) (レス) id: de824e752c (このIDを非表示/違反報告)
とら - めちゃめちゃ切ないです…こういうお話好きなのでとても楽しみにしてます!頑張ってくださいねっ! (2019年10月19日 21時) (レス) id: a756f2870a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆ | 作成日時:2019年10月6日 14時