【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ29)

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眼鏡同士のバトルページ29

「構え！打て！！あーっはっは！！」
「くっ…。貴様の声で集中出来ん！！」
「キャーっ！Edenの七種茨よ！！」
「紅月の蓮巳敬人もいる！！」

『2人共人気だなぁ…焼き鳥美味っ』

順番が回って来た敬人と七種は早速射的で競い合っている中、私は隅っこで焼き鳥を頬張っていた。
2人が発砲すると黄色い歓声が上がるのはやはりアイドルだからだろう。

「蓮巳さん、自分の事見くびっていたら大間違いですよ！
自分、銃の扱いには慣れているので！！あっはっは！」
「その様だな。だが俺も負けんぞ。夢ノ咲学院副会長として、蓮巳敬人としてこの勝負は負けられん。」

敬人の言う通り七種は銃を持つ事に慣れている様だ。
構え方、視線、何もかもが慣れている。
…一体何者なんだよあいつは。

パパン！！

「茨くん凄い！！あんな大きい物倒せるなんて！！」
「敬人さんも頑張ってー！！」

今の所七種が勝っている。これで5個目の景品だ。
敬人はまだ1つも取れていなかった。

これは七種の勝利だろうー。

パァン！！

食べ終えた焼き鳥の串を近くのゴミ箱に捨てて目線を戻す。
その瞬間、敬人の打った弾が小さな手のひらサイズの箱に当たり後ろに倒れた。

『やった！！』

思わず大きな声でガッツポーズをしてしまう程嬉しい。
七種には負けて欲しくない。が、勝負はついてしまった。

「お互い弾切れですね！此方の勝負、自分の勝利です☆」
「っ…」

こればっかりは仕方ない、実力の差がありすぎる。
でも敬人は負けた事が許せないのか眉間に皺を寄せたままだ。

「…さて、お次は輪投げで勝負しましょうか。」
「次は負けんぞ…」

と、バチバチと火花を散らしながら2人の勝負は幕を閉じた。