第8話 ページ8
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ピンポーンとチャイムが鳴った。
空いてるよ、とLINEをすればガチャ、とドアが開く音がした。
暫くして足音が聞こえてきて、それはどんどん大きくなった。
カチャリ、と軽やかな音を立てて私のいる部屋のドアが開いた。
フジ｢大丈夫、A？｣
『うぅーん、死にそう…』
フジ｢でしょうね、コンビニで色々買ってきたから｣
『やったぁー…』
フジ｢起き上がれる？｣
『それは大丈夫ぅ…』
フジの姿を捉えた私は、よろよろと起き上がる。
フジ｢キヨは？｣
『？何でそこでキヨが出てくるの？』
フジ｢いや、だってカレカノじゃん｣
『カレカノとか古いよ』
フジ｢煩い。何で、キヨじゃなくて俺なの？｣
『……………』
フジの質問に、私はフジから受け取ったコンビニの袋を漁るのを止めた。
『それ、フジに言う必要ある？』
やがて私は、フジの目をしっかり見つめ一言言った。
フジ｢…………キヨに、何されたの｣
『キヨが何かしたの決定なんだ』
フジ｢だって、Aがキヨに何かするとか有り得ないもん｣
有り得ない。
それはきっと、私のことを信じていてくれてるってことだろう。
フジ｢ねえ、何があったの？俺で良ければ話聞くよ？辛いこと、溜め込まないでよ｣
フジのその言葉は、キヨとの関係に憔悴しきっていた私の涙のダムを決壊させるには充分で。
私はまた、ボロボロと涙を流した。
嗚呼、泣いちゃダメだよ私。
ほら、フジも困ってるじゃん。めちゃくちゃオドオドしてる、ウケる。
フジにも心配かけたくないから、だから。
涙腺よ、我慢してくれ。
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柊 架純(プロフ) - お疲れ様でしたー！ (2019年9月10日 8時) (
レス) id: e88b087ac4 (このIDを非表示/違反報告)
タサヌキ(プロフ) - お疲れ様でした！めちゃ面白かったです。毎日、更新わくわくしてました笑 (2019年9月10日 1時) (レス) id: 20b20dc080 (このIDを非表示/違反報告)
すう(プロフ) - 最終話まで読ませていただきました…！！本当にドキドキして先が気になって夜も寝られないくらい最後を楽しみにしていました！！本当に面白くて別の作品も気になったので、全て網羅してきます！！作品完結お疲れ様です！！ (2019年9月9日 22時) (レス) id: 5ca8d4155e (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 二回目見ちゃいました！ 何回見ても面白かったです！ (2019年9月4日 6時) (レス) id: 09dc9c6a8c (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 初見です！ キヨの反応、面白いですね（黒笑）でも、先が気になりすぎて、想像したりしちゃいます笑 頑張ってください！！ (2019年9月3日 23時) (レス) id: f93a270a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨霰 | 作成日時：2019年8月28日 22時
