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再会-You side- ページ6

頭が着いてこない…。

A「うわああああぁん」

座わったまま立ち上がることができない。
だって…10年の間寝てたんだよ?
思い描いていた場面を今ここで観てる…とても現実とは思えなくて…。

A「ヒッヒッヒック、ユっユウ。」

やっと立ち上がってユウをホールドタイト←

YU「ヌナ…ぐ…るじい…よ。」

本当にユウなんだ、何かして欲しい時はいつもヌナって言ってたもん。
正真正銘、私の弟のだ。
これは幻覚なんかじゃない。


A「ありがとう…。…よく頑張ったね。」

つっかえそうな声をやっと絞り出してようやく言えたひと言。

YU「俺…一体何年間寝てたんだ?って声変わりしてる…!いつの間にか背も伸びてるし!」

こういうところもちゃんとユウだ←
なんてマイペースなの(;_;)

YU「身体がすごく重たいんだ。立ってみるか…← 」

そう言ってベッドから立ち上がろうと勢いをつけた瞬間転げ落ちてしまった。

YU「なん…で。」

A「あなたは、10年前…15歳の誕生日の前日に交通事故に巻き込まれたの。一緒に渡っていた親子を助ける代わりに……。」

YU「それで10年も寝続けてたわけか…」



言葉が出てこない。
そうだ、ユウの頭の中は事故以前の15歳のまま時が止まってるんだ。

A「私が誰だかわかるよね?」


YU「え、俺の双子の姉でしょ?Aだろ?」



YU「俺ちゃんとわかってるよ。記憶がないわけじゃないんだ。身体はこうやって自然と着いてきたみたいだけど心はそうはいかないみたい。 だって俺ら、25歳だろ?本当ならどんな生活を送ってたんだろう。」


少し寂しげな顔をして、こちらを見つめてきた。

A「これからやり直せばいい。まだ若いんだからたくさん失敗しながら進めばいいよ。25歳なんてまだ子供なんだから。自分が思ってる以上に…ね?」


クシャリと表情を緩めて閉じていた口を開いた。

YU「そうだな^ ^ 心が15歳なだけ。これからだよな!ドラマ見てる気分でまだ夢か現実か区別がつかないんだよ^^;」

ユウの声で、ユウが言葉を紡いでるんだって思うともうブレーキが効かなくなって病室の床がみるみる内に濡れていく。

作者さん…、想像以上に早い展開だと思いませんか?←

私この物語の最後だとかばっかり思ったり、その…もしもを考えたくはないけど内心ビクビクで…←byAの心の声


そして私は、今日を刻み付けるように、安堵のあまりその場に倒れ込んでいきなり眠りについた。

疑問で溢れた目覚め-YU side-→←思い描いてたはずの今日は今日だった?!-You side-



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作者名:ちょんちょん | 作成日時:2015年8月24日 15時

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