売れ残りなんて言わないで (ページ41)

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ねえ、ちょっとおかしなこと言っても良い？ページ41

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「きれいな星だね」

私達は窓から星を眺めている。

JN「そうだね」

私達の間に、ゆったりとした時間が流れた。

体痛くない？と心配してくれるジンは、

やっぱりジェントルマンだ。

そして。

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正直に言おう。

私達の体の相性は、

多分相当いいものだった。

それはもう、お互いが驚くほどに。

JN「ねぇ」

「ん？」

お互い星を見たまま会話をする。

しかしジンの次の言葉は想像外だった。

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JN「すごくおかしなこと言うよ」

JN「僕達結婚しませんか？」

・・・。

・・・。

・・・。

「…、ええええ？」

この人今、私に結婚しようって言った？

「恋人ぶっ飛ばしていきなり結婚？」

そんな常識的な(多分)私の質問にも、

彼はうん、とうなずいている。

JN「だってAって彼女って感じしないもん。妻、嫁、奥さんってかんじ。」

「どういうこと？笑」

笑って聞き返すけど、

なんかわかる気がする。

確かにジンは、彼氏じゃなくて夫、旦那、主人ってかんじだ。

違いがあるとすれば、

「一緒に生きていきたい」って思えること。

…恋じゃなくて愛、ってところかな。

こんな単語、考えるだけでも恥ずかしいけど。笑

JN「返事は…、まあ、後でいいから」

相変わらず星を見ているジンは言った。

そんな彼に、私は言う。

「返事、今する。…、”よろしくお願いします”」

こうして私達は抱きしめ合い、

友達、から夫婦、になった。

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間違ってもこんなふうに思ったなんて言ってはならない。

ア◯雪のハンスとアナの、

「ちょっとおかしなこと言ってもいい？」「そういうの大好きだ、」

みたいなくだりのやつ。

すごく言いたかったけど

ムード乱れるから…。

一人で考えてほほえむなか、

抱きしめられた腕の中で、

上から声が降ってきた。

JN「この状況、あれに似てるよね。あの、ア◯雪の…」

…まさか、ね。

そう思ってたのに、

JN「ねえ、ちょっとおかしなこと言っても良い？そういうの大好きだ、みたいなやつ」

…言われた。

地味に声真似うまいし。

そう思ってたけど、

そっくりだーとアヒャアヒャ笑うジンを見たら私も笑ってしまった。

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これからよろしくね、ジン。

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