アラサーだってときめいちゃう [JN] ページ39
・
抱きしめずにはいられなかった。
特別細いという印象はなかったけど、
抱きしめてみるとその想像以上に華奢な体。
自分がこの人を守りたい、
そう思った。
JN「Aのせいだからね。可愛すぎるのがいけない。」
そう言おうもんなら、
恥ずかしげに顔を埋めてくるA。
ああ、可愛い。
アラサーにもなって、柄にもなくときめいてる自分がいた。
・
JN「あ、ラーメンのびちゃうね」
A「だ、だね!うん!食べよう!」
顔を真赤にして腕の中から離れていくA。
抱きしめるものがなくなって寂しい腕と
うつむきながら必死でラーメンを啜る彼女を見た時の胸の高鳴りが、
”Aが好きだ”
と必死に叫んでいた。
・
JN「美味しかった。ごちそうさまでした〜」
のびてしまった麺も、
Aと一緒なら三ツ星シェフが作るどんな料理よりも美味しかった。
JN「じゃ、そろそろ帰るね」
食器を洗い、少しの間談笑して
それからジャケットを羽織ってカバンに手をかける。
A「終電もうないよ?泊まってく?」
A「あっ、いや!その、特にやましい意味はなくて…」
慌てて弁解するA。
その姿がこれまた可愛らしい。
JN「わかってる。でも僕のほうが襲いそうだから、今日は帰るよ。終電も何も、僕車だし」
そう言うと、真っ赤に顔を染める君。
きっと僕の耳も同じくらい赤いんだろうな、なんて思ったり。
ほんと、今すぐ襲いたいくらいだよ。もっと一緒にいたい。
でも今日は…その、ゴムだって持ってないし。
A「ちょ、何言ってるの!」
JN「え、言葉に出てた?」
A「出まくりだよ!もう!」
顔を赤くして怒るA。
怒っててもかわいいな、なんて思ったのは声には出てないはず。
・
JN「じゃあ、そんなわけだから帰るよ」
ドアノブに手をかける。
さっきからAの様子が変だ。
よほど恥ずかしかったのかな。
JN「ごめん、もう怒らないでよ笑 また明日ね」
このままだと、
本当にずるずるして帰れなくなりそうだから一気にドアノブを回す。
それでもやっぱり我慢できなくて、
JN「おやすみ」
A「ひゃっ。」
ハグをした。
A「ねえ、ジン?」
腕の中で、彼女が言う。
JN「何?」
A「私今日、安全日だけど。」
恥じらいながら僕の袖を引っ張って言う彼女に、
また、ときめくのだった。
・
1872人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
l1(プロフ) - 💜 (2022年3月11日 10時) (レス) id: 89fe8b1d0d (このIDを非表示/違反報告)
MOON_BEAR(プロフ) - 💜 (2022年3月8日 7時) (レス) id: 89b96334a3 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 💜 (2022年2月20日 6時) (レス) id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)
たこtaco(プロフ) - みるくさん» 嬉しい!ありがとうございます😍続編も引き続きよろしくお願いしますっ。 (2021年12月21日 18時) (レス) id: 97fb2786a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 後半のテンポのいいギャグに死ぬほど笑いました笑笑 (2021年12月21日 17時) (レス) @page46 id: d033454490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:taco | 作成日時:2021年9月22日 2時