会いたかった ページ37
・
唇に触れているもの、それは紛れもなくジンの唇。
ああ、私達キスしてるんだな。
すとん、と
ただそう思った。
さっきまで感じていた唇の違和感は消え去って、
かわりに甘い空気が流れる。
そこに嫌悪感は微塵もなかった。
・
JN「あ、ごめんA…。」
少しして、慌てて唇を離すジン。
全然大丈夫、としか答えられない私。
「あ、は、入って…。」
玄関先。
ジンは、靴すら脱いでいない。
さっきの出来事を思い出してぎこちなくなったけれど、
離れてほしくなくてジンを部屋に入れた。
・
「ありがとう、来てくれて。」
JN「どうしても気になっちゃって。ごめんね、夜ももう遅いのに」
「ううん、会いたかった。」
一人でいる私を心配して、
ジンはすぐ戻ってきてくれたらしい。
”会いたかった”
それは私の率直な思い。
私の中で彼がただの友達ではないことに、
実は私は、とっくに気づいていたのかもしれない。
・
JN「あと、さっきはごめん。Aの唇が汚れてるのが気に食わなくて」
僕も同罪だよね、とだだっ広い肩を落とすジン。
「そんなことない。今はもうツルピカだよ」
そんなジンが捨てられた子犬に見えて、
私は慌ててフォローする。
JN「ツルピカ、か。笑」
やっと笑ってくれたジンを見て、
私は嬉しくなったのだった。
・
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l1(プロフ) - 💜 (2022年3月11日 10時) (
レス) id: 89fe8b1d0d (このIDを非表示/違反報告)
MOON_BEAR(プロフ) - 💜 (2022年3月8日 7時) (レス) id: 89b96334a3 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 💜 (2022年2月20日 6時) (レス) id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)
たこtaco(プロフ) - みるくさん» 嬉しい！ありがとうございます😍続編も引き続きよろしくお願いしますっ。 (2021年12月21日 18時) (レス) id: 97fb2786a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 後半のテンポのいいギャグに死ぬほど笑いました笑笑 (2021年12月21日 17時) (レス) @page46 id: d033454490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：taco | 作成日時：2021年9月22日 2時
