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義勇さんの口下手知らなかったらこっちの気持ちを考えないただのゴリ押しセールスマンに見えてたよ。そうだとしてもイケメンだから許すけど。
「と…………とりあえず、帰ろ」
その日の夜、夕飯を食べてすぐ寝た。
翌日。
朝早くに、義勇さんの鎹鴉から手紙を受け取った。
鱗滝さんの居場所と鬼殺隊についての内容が淡々とそれはもう報告書か?あごめん報告書だったねの勢いで書かれていた。
内容はまあ鬼滅ファン歴数日の私でもわかる内容。思ったことといえばイケメンは字も綺麗なんだなぁってことと、これからどうしようかという漠然の悩み。
その場に座り込んでいてもなにも思いつかないので道をぶらぶら歩いて、山登って、空見上げたりして。
鬼殺隊入ったら死亡確率急上昇するなーと、
そもそも前世で竹刀も握ったことない私に戦いが出来るのかなーと、
――ああでも鬼殺隊に入ったら炭治郎くんとか伊之助くんとか、善逸くんにも会える確率も急上昇かー、と。
「……まじ?」
そんなことを考えて、結論を出した。
「よし、私鬼殺隊に入る。んでもってみんなに会う、一緒に戦う!」
動機は無論みんなに会いたいから。不純上等。みんなに会えるなら死地にだって喜んで。
決意を固めた私は早速行動に移した。
全速力で家に戻って扉を開け放つ。
「お母さん、私鬼殺隊に入る!そのために武者修行の旅に出る!明日から!」
「……はい?癸七子、あんたついに頭おかしくなったのかい……?」
おいついにってなんだ。“ついに”って。お母さん、そんな目でわたしを見てたのかよ……
「鬼殺隊に入って
母は私のことをどう思っただろう。
ぽかんとしてから可笑しそうに笑いだして、なにか納得したように晴れやかな表情になった。
「ぷっ。あはははっ。はー……
分かったわ、行きなさい癸七子。
母さんはいつだってあなたの味方だよ」
「え、いいの?てっきり馬鹿な事言ってんじゃないよ!って怒鳴られると思ったんだけど……」
まさかすんなり了承を得られるとは思ってもみなかったので、こっちが拍子抜けしてしまった。
正直な心情を口にした私にお母さんは呆れたようにため息をした。
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雛月りな(プロフ) - 華さん» コメありがとうございます!自分でもこんなに手の込んだ展開が書けるとは思っていませんでした笑。(こっからネタバレかも→)まだ伏線回収がなっていないものがあるので楽しみにしていてくださいね!…皆さんが受け入れてくれる内容かは不安があるんですけど、アハハ (2019年8月17日 10時) (レス) id: e209b0612b (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - noiseーノイズさん» 主人公ちゃん可愛い雰囲気出てましたか!?いつも「口調悪い……もっと可愛くしたい……」と思いながら書いていたので、noise-ノイズさん(名前合ってますか?)のコメント嬉しさ半分と驚き半分で読ませて頂きました!バトル楽しんで頂けて良かったです!! (2019年8月17日 10時) (レス) id: e209b0612b (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - ひにゃたこさん» ありがとうございます!これからも神でいられるように頑張ります笑。嬉しいコメントありがとうございます!! (2019年8月17日 10時) (レス) id: e209b0612b (このIDを非表示/違反報告)
華 - 凄いしか出てきません!!とても面白い展開で、ワクワクしながら見させて頂きました!!大好きです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!! (2019年8月17日 3時) (レス) id: 2aa6dd9a8d (このIDを非表示/違反報告)
noiseーノイズ(プロフ) - よ、読みやすいっ.....!主人公ちゃん口調とか可愛い雰囲気を感じるのに物語はすっごいバトルですね!いやぁー読んでて楽しいです!更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: c4f6a2aaa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛月りな | 作成日時:2019年8月5日 18時