【鬼滅の刃】転生したので暗躍しようと思います

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文章中に型の名前が出てくる時は【】←で略します。
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つまり、日輪刀。

この日のために鏡の呼吸で刀鍛冶の打ち方を見て覚えて、自分で打ったものだ。

これを打った直後に集中のし過ぎと体力を使い果たしてぶっ倒れたっけ。

「ハァァ――」



――全集中・鏡の呼吸 参ノ型 飛鏡・六刀!!



ボッと音がして腕が霞み、短刀は吸い込まれるように下弦の鬼に突き刺さる――寸前、サッと躱(かわ)された。

尋常じゃない反応速度。

普通の鬼ならこれで死んでいた。

(流石は下弦……十二鬼月ってことか)

動じることなく、鬼たちに位置を把握されないように円を描くように走りながら、次々に【飛鏡】を放つ。

短刀の予備はまだまだあるが、1本や2本までに控えて後々に備えて温存しておく。

5回ほど【飛鏡】を放った頃、鬼がやっと異常に気付いたのか一瞬狼狽えてから怒りの色を体から迸(ほとばし)らせ、バキリと足元に落ちている日輪刀を折った。

ギロリと日輪刀が放たれた場所へ目を向けるが、そこからはもう離脱している。

そこから癸七子は更に加速した。もう何度か【飛鏡】を放ち、猛烈な勢いで距離を縮める。

そうして背後へ回り込み――ここだ!!

3つ目の鏡の呼吸の型を放った。



――全集中・鏡の呼吸 伍ノ型 鏡花水月



透明で、しかしキラリと光る刀身で虚像を生み出す技。
刀を目元で傾け、わざと刀身を光らせる。

「そこか!」

と、下弦の誰かが叫んで放った血鬼術は的はずれな方向。

その鬼へ全力で刀を奔(はし)らせた。



――全集中・水の呼吸 壱ノ型 水面斬り！



肺が弾けそうなほど深く深く息を吸って、脳の血管がぶち切れそうなほど集中して刀を滑らせる。

ザン!!

それは見事に成功し、鬼の頸を斬り飛ばした。

「1人目……ッ」

予断なく【飛鏡】で牽制しつつ木の影に姿をかくし、気配を殺す。

気取られないように、慎重に呼吸をする。

この鬼たちがいたのが山の中で良かった。こうして隠れられるし、戦術にも幅が出る……そう思う一方で、先程の頸を斬った感触に少し動揺していた。





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大正コソコソ噂話(やってみたかった)

・癸七子が会得している(開発した)鏡の呼吸の型は壱、参、伍の3つ。

・何故、数字に間があるのかというと、「後々開発したとき用の空きスペース」らしい。

・癸七子が下弦の鬼の頸を斬れたのは、この半年で全集中・常中を会得していたから＆？？(次の頁(ページ))

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