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通知が来て開いてみたらびっくり…!
順位がつきました!!すごく嬉しいです!!
ありがとうございます!!
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鎹鴉が飛んでいくのを見送りつつ、自分もそちらへ向かうために代わりの警備隊員を探しに行く。
「まさか、冨岡さんと〈影の導き手〉さんがお知り合いだったとは……
それに、なぜ〈影の導き手〉さんはあんな重大な事を知っているんでしょう。不思議ですね」
穏やかな声音とは裏腹に、彼女から放たれる気配は赤と黒がない混ぜになったものだった。
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息が詰まるような内容だった。
義勇は疾風に手紙の差出人の場所を案内されながら、手紙の内容を頭で
『拝啓 冨岡義勇殿
突然なお手紙申し訳ありません。
私はあなたに4年前に助けられた瞳原癸七子と申します。
この手紙をハヤブサの疾風から受け取ったならばお気づきかと思いますが、現在訳あって裏で忍び紛いのことをしています。
それは鬼舞辻無惨の足取りを掴み、とある家族の殺害を阻止するためでした。
そしてたった今その足取りを掴むことが出来ました。
しかし気付くのに遅すぎた。
時間がありません。
助けが必要です。
どうか鬼舞辻無惨からその家族を守るために手を貸してください。
そこの疾風が私の所へ案内してくれます。
どうか助けてください、義勇さん。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ敬具 瞳原癸七子』
これを読んだとき、途中から息が止まっていた。
筆跡からも相当焦っていることが伺えた。
内容も信じ難い。なぜこれから鬼舞辻無惨が家族を殺すことを知っているのか不可解でならない。
だが、嘘を綴っているとは思えない。
まさに書き殴ったような字がその証拠だ。
「キッ! キッ!」
案内役の疾風が鋭く鳴く。
促されるように前方を目を凝らして見ると――そこには4年前に助けた子供の面影を残した少女がいた。
視界に映すと、体の底からなにか暖かいもの込み上げてきて無意識に足の回転を上げる。
少女の方は俺より先に気付いていたようで、こちらに向かって物凄い速度で走ってくる。
速い。
このままでは衝突してしまう。俺は足を止めるが、少女は速度を落とすことなくぶつかってきた。
あまりの衝撃に尻餅をつく。
少女は俺に抱き着いて存在を確かめるように必死に名前を読んだ。
何度も何度も。
「ぎゆっ、義勇さんっ、義勇さん!」
「……お前、4年前の娘か」
癸七子の肩に手を置いて、少し俺から剥がして顔を見る。
瞬間、俺は息を呑んだ。
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雛月りな(プロフ) - 華さん» コメありがとうございます!自分でもこんなに手の込んだ展開が書けるとは思っていませんでした笑。(こっからネタバレかも→)まだ伏線回収がなっていないものがあるので楽しみにしていてくださいね!…皆さんが受け入れてくれる内容かは不安があるんですけど、アハハ (2019年8月17日 10時) (レス) id: e209b0612b (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - noiseーノイズさん» 主人公ちゃん可愛い雰囲気出てましたか!?いつも「口調悪い……もっと可愛くしたい……」と思いながら書いていたので、noise-ノイズさん(名前合ってますか?)のコメント嬉しさ半分と驚き半分で読ませて頂きました!バトル楽しんで頂けて良かったです!! (2019年8月17日 10時) (レス) id: e209b0612b (このIDを非表示/違反報告)
雛月りな(プロフ) - ひにゃたこさん» ありがとうございます!これからも神でいられるように頑張ります笑。嬉しいコメントありがとうございます!! (2019年8月17日 10時) (レス) id: e209b0612b (このIDを非表示/違反報告)
華 - 凄いしか出てきません!!とても面白い展開で、ワクワクしながら見させて頂きました!!大好きです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!! (2019年8月17日 3時) (レス) id: 2aa6dd9a8d (このIDを非表示/違反報告)
noiseーノイズ(プロフ) - よ、読みやすいっ.....!主人公ちゃん口調とか可愛い雰囲気を感じるのに物語はすっごいバトルですね!いやぁー読んでて楽しいです!更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: c4f6a2aaa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛月りな | 作成日時:2019年8月5日 18時